H28総火演(今年の目玉)2
今更感もあるが、展示の目玉を忘れていた。
演習には参加しなかった3両の新装備車両である。
左より
・輸送防護車
・16式機動戦闘車
・水陸両用車(AAV7)
【輸送防護車】
オーストラリア製のブッシュマスターMRAP(エムラップ)である。
基本的には戦闘員を運ぶのではなく民間人を輸送する車両だ。
V型の車体下部構造で車体下の地雷等の爆風を効果的に逃がす構造だ。個人的にはタイヤで踏んで作動したらどうするんだ?という疑問は捨てきれない。
4輪じゃそこでアウトだよな。と思ったりする。
約1.8mのおっさんが横に立っても分かるこのでかさ
このデカさで4輪なんだよ。
重量14.5tだから1輪あたり約3.6tだ
【16式機動戦闘車(試作車)】
先日、防衛省HPに掲載された
「我が国の防衛と予算 平成29年度概算要求の概要」
http://www.mod.go.jp/j/yosan/2017/gaisan.pdf
によると「16式機動戦闘車」と記載されている。
今回展示されたのは車両番号「99-0300」
試作2号車である。
これまで公開された試作車と最も異なる部位が操縦手用ハッチである。
試作2号車のハッチは跳ね上げ式ではなく、10式戦車のように横スライド方式になっている。試作車4両中一般公開されていない試作3号車(99-0292)も横スライド式だが試作3号車の方が10式戦車と同様な方式の様であり、今回公開された試作2号車のスライドハッチは別形式のスライドハッチのようだ。
また、この試作2号車にはウインチが装備されている。
タイヤはブリジストン製のコンバットタイヤだ。
サイズは395/85R20である。
実は先の輸送防護車のタイヤはミシュラン製だが同サイズである。
という事は、輸送防護車や重装輪回収車ベース車はこのブリジストンタイヤにシフトしていくのだろうか?
【水陸両用車(AAV7)】
展示されていたのは東富士演習場に隣接するキャンプ富士から来た米海兵隊のAAV7だ。
輸入されたAAV7は現在九州で運用試験中である。
第4戦車大隊に配備され教育訓練等を行っているようだが、この水陸両用車が配備されるのは第8師団隷下部隊となる水陸機動団の戦闘上陸大隊に配備されるのだろうが・・・・とすると何故第4戦車大隊で?という疑問は残るが、いろいろ事情があるのだろう。
おまけ
待機する機動戦闘車とAAV7