ノンナ撃つ
とりあえず調べに調べた
ガルパン劇場版リバイバル上映を観てきた理由の一つにBlu-ray/DVDでは映画館上映のものに手を加えた作品という事で、そこもどんなものかと思ったわけだ。
BT-42に継続高校のマークが書き加わったというのは分かりやすかった。
もう一つはIS-2スターリン重戦車を駆るプラウダ高校のナンバー2であるノンナの射撃シーン
修正前は照準用レチクルは動かず射撃
Blu-ray/DVDではノンナの瞳中心に移動するよう修正されている。
「↑」の先端で敵を狙うわけだ
上映前は上の状態のまま射撃
修正版は下の様に瞳中心に照準点が入ってきていかにも狙った感が増した
なかなか味な真似をするではないかと思ったのだが・・・
変だよな。
レチクルの動きが変だよ
そこで調べに調べたわけだ
どうやら当作品が参考にしたと思われるのは
大日本絵画 オスプレイ 対決シリーズ No.011
「ティーガー2 vs スターリン戦車 東部戦線 1945 」
見方は右のメモリが弾種の距離目盛であり、この目盛りと
横線を合わせる事により矢印が適正な位置に導かれるのである
画像は800mに設定してあるようだ
なお、左側はミル目盛りであり補助として使用する(はずだ)
ところが
おかしいよね
撃つ前はおおむね射距離設定1250m程であるのだが
レチクルが動いても射距離が変化していない
というかこんな動きはしない
IS-2スターリン重戦車の照準装置は「TSh-17」という事は突き止めた
IS-2のマニュアルを探したが見つからず手持ちのIS-1とIS-3の
マニュアルで確認した
IS-1はKV-1と同じレチクルのようだ
なお、この図はボアサイト時のものだ
下方の円にクロスのあるものは砲腔からみた図
これがIS-3の照準レチクルである。
TSh-17と確認できるのでどうやらIS-2と同じだな
この図は射距離「0」の状態を示している。
つまり上図のIS-1と同じ状態である
TSh-17の横線は固定された線であり
矢印の照準用レチクルと各目盛りが一緒に動くのだ
ノンナが射撃する時、射距離が1250m程を示しているが
眼鏡内のM26パーシングの大きさから射距離は200mもない
照準部を動かすには距離を減ずる必要がある
つまり下図のように動くのである
一応左が射距離1200m設定だったのを右図0mにしたと仮定
もっともミル目盛りを読むと射距離1200mって13ミルぐらいしかない
1度は約18ミルだから砲が動いても1度も動かなかったりする
実際問題として射距離は直前まで射撃していた設定だったのだから
単にレチクルすべてが動くべきだった。
せっかく修正したのに残念な結果になってしまった
がんばれがるぱん