3 1/2tトラック
先回、質問形式で文を書いた。回答は全く
期待していなかったのだが、回答してくれよ
うとした方がいたので正解と簡単な説明をし
ます。
詳しくはwebで→73式大型トラック
この3 1/2tトラックの「カーゴ」タイプを当初
「73式大型トラック」と呼称していたが、他の
派生車には「73式」という名称はつかず
「31/2tダンプ」とか「3 1/2t有蓋車」などとい
う名称だった。
各種3 1/2t修理車(シェルター車)
左よりSKW475、462/463、440
そもそも「73式」と制式化されたわけではない
し、他の派生車との名称の混乱を防ぐために
「73式大型トラック」を「3 1/2tトラック」と名称
変更する通達が平成12年に発せられた。
書類上は当面「3 1/2tトラック」と「73式大型トラ
ック」を併記することとし、平成14年度から書類
上及び車両名盤を「3 1/2tトラック」とすることに
なった。
初期型(44系)
SKW440(カーゴ)
SKW440(昭和58年度以前納入車)
昭和48年度から昭和58年度まで調達された車両
175馬力8PA1エンジン搭載
SKW441(昭和59年度以降納入車)
昭和59年度から昭和61年度まて調達された車両
54年度排ガス規制に適合した8PB1エンジンに変
更、パワートレイン変更
SKW462(昭和62年度以降納入車)
昭和62年度から平成元年度まで調達された車両
騒音規制に対応するためにエンジンの遮音、静
粛性に優れたブロックパターンを採用するととも
にタイヤサイズを変更
乗員の搭乗性を良好にするためキャブを大型化
し、ホイールベースを延長した。
総輪駆動の為に44系は降りる必要があったが乗
車したまま切り替えが可能となった。
また、58年度排ガス規制に適合した8PC1エンジ
ンに変更、出力増加に伴うディファレンシャルの大
型化による最低地上高の減少を防ぐためにハブリ
ダクションを採用した。
SKW463(平成2年度以降納入車)
平成2年度から平成6年度まて調達された車両
平成元年度排ガス規制に適合した8PD1エンジ
ンに変更、細部改良
SKW464(平成7年度以降納入車)
平成7年度から平成12年度まて調達された車両
平成6年度排ガス規制に適合した8PE1エンジン
に変更、駆動方式がパートタイム6WDからフルタ
イム6WDに変更、トラクタ(牽引車)はアンチロック
ブレーキ装備に車両保安基準が変更されたことに
より、牽引装置を常設する3 1/2tトラックはトラクタ
とされるため、アンチロックブレーキを装備する。
新 型(47系)
2度目のフルチェンジ版が47系であり、平成
12年度より調達が開始されている。
SKW475(平成12年度以降納入車)
平成12年度から平成16年度まで調達された車両
エンジン変更、キャブのデザイン変更、民間車
(いすゞフォワード)との部品共通化の促進
教習車仕様以外はオートマチックトランスミッシ
ョン採用
平成16年度納入車は速度表示灯無し
SKW476(平成17年度以降納入車)
平成17年度から平成23年度まて調達された
車両
エンジン変更(V型8気筒エンジンから直列6気
筒エンジン過給器付きに変更)、タイヤサイズ変更
SKW477(平成24年度以降納入車)
平成24年度から調達されている最新型車両
エンジン変更によりキャブ位置上昇
写真は3 1/2tダンプ
ダンプは後輪がダブルタイヤ仕様になる。
ということで、475/476と477の外見状の差異は
キャブが上昇したことによりライト部とキャブ上
部の間にスペーサーが入ったことです。
並ぶと一目瞭然なのだが写真がない。