74式戦車(改)
先回の2012年総括の続きネタ
記念行事のレポートで紹介するつもりだった番外編の中からまずは74式戦車(改)
4月1日に行われた駒門駐屯地記念行事で公開されたものである。
一昨年までは戦車教導隊が量産車の4両を運用していたが、戦車教導隊改編(5中隊廃止)により第1機甲教育隊に管理替えされたものである。
すでに採用されて十数年たつがこのような展示公開は今回が初めてである。
もしかしたら最初で最後の公開であったかもしれない。
一昨年前の富士学校記念行事で撮影した74式戦車(改)である。
2台並んだ74式戦車、照準用暗視装置が付いていないワシのマークの1中隊の74式戦車も車体特徴および車両ナンバーから(改)であることは間違いない。
しかし、よく見ると砲塔側面にあるはずのコード取付用や保護カバー取付用のボス(ネジ取付座)が無い。
砲手用照準潜望鏡のガードも(改)のものではないので砲塔ごと変えたのかな?
と思ったのだが、レーザ検知器取付用台座があるので(改)用砲塔だよな。
前部フェンダーのスカート取付台座がボルトのみで肝心の台座がない。
溶接されてる訳だが?試作車(だった車両)なのかな?
不思議だ。
さて、話をもどして
74式戦車(改)の正式名称は「74式戦車(G)照準暗視装置付き」である。
平成5年11月に陸幕から「74式戦車の改修について(通達)」が発せられた。
第1機甲教育対保有の「74式戦車(E)照準暗視装置付き」4両が改修された。
改修は平成6年度に行われ平成6年末から平成7年3月までに機甲教育隊に納入され納入時の初度射撃を行った後、平成7年3月に4両とも富士学校に管理替えとなった。
そして時を経て平成24年3月に舞い戻って来たことになる。
では、74式戦車(改)の外見的特徴を見てみよう。
まず、照準用暗視装置である
(改)以外は赤外線灯光器が装備されているのだが
(改)は熱映像装置が装備されている
サーマルカメラというやつだ
カバーを開けた状態
黒色ガラスのサーマルカメラが顔をのぞかせている
熱映像装置からは3本のコードが出ている
74式戦車(改)の特徴
車体特徴
ドーザ付にも装備されているので(改)のみというわけではない
車体側面下部にサイドアーマースカート取付台座が溶接
起動輪に履帯離脱防止カバーが付く
前部フェンダーはスカート取付のために1段高くなり
車体工具入れカバーも変更されている
他の変更点
砲塔内部に熱映像装置用の電子装置がはびこって
車内収納できなくなった重機関銃用の弾薬箱が付きます
パッと見には同じだが違いは2つ
(改)はトラベリングロック右下に小箱が付いている
また、車体名盤が四角形に変更
小さな小箱はエンジン消火装置レバーの装甲カバー
外部消火装置レバーが移動したことにより車体右前方上面にあった消火レバーはなくなっている。
先に疑問の戦教で撮影した1中隊の74式戦車(改)には車体上面の消火装置付いてる!
3中隊の74式戦車(改)にはもちろん付いていない・・・
疑問は深まるのみ
あとは車両番号の下四桁が74式戦車は0か1で始まる4桁だけど
74式戦車(改)は6で始まる4桁になっている。