富士総合火力演習(装備品展示)10式戦車編
富士総合火力演習(装備品展示)10式戦車編
やっとですよ。
自分が総火演に来たかった最大の目的
新戦車の展示ですよ。
一応、新戦車が10式戦車に制式化されるので10式戦車(試作)となるわけですね。
実車は先の富士学校祭で走行展示を見ていたんだけど、細部がよく分からない。
今回の展示では柵で囲われてしまうのが事前に分かっていたのでちょっと残念だったのだが、
かなり近くには寄れるので期待大
次のポイントに絞ってみた
① 砲身の膨らみは排煙器(エバキュエータ)か否か
② 砲搭上面の配置
③ 車長ハッチの取り付け方法
④ 砲塔後部バスケットの開放要領
⑤ 砲塔後部下部の構造
⑥ 砲塔モジュールの構造・材質
⑦ 車体前部主装甲モジュールの形状
⑧ 機関室上面の配置、特に砲塔に隠れてしまう部分
⑨ ドーザー取り付け要領、特に油圧パイプは何処?
⑩ 車体下面に脱出ハッチはあるのか?
以上10項目
① 砲身の膨らみは排煙器(エバキュエータ)か否か
砲身の中に孔が開いていれば排煙器さ!
撮ってみたものの、判らんなこりゃ
真横から見たら・・・上部膨らんでるじゃん
「ねえねえ、お兄さん。あれって排煙器?」
「そうです」
「あんなに薄いのにちゃんと機能するの?」
「大丈夫です」
「へえ、技術が上がったってことですか?」
「そうですね」
展示の迷彩服着たお兄さんが答えてくれました。
② 砲搭上面の配置
思い切り手を伸ばしたが全然ダメ
そこで肩車した娘に撮ってもらうことにする。
21歳の娘を肩車する親父も親父だが、素直に肩車される娘も娘だな(笑)
しかしこれが精一杯
以外に戦車って背が高いと痛感
砲手用潜望鏡側面や砲手用ハッチの横で砲塔シェルが終っているのが確認できる。
砲塔左側は大分狭そうだな。
③ 車長ハッチの取り付け方法
重機関銃取付架と同じようにローラーが付いてる。
手前にロック用であろうピンも確認できる。
グリグリ回せるようだ。
また、車長ハッチ取り付け部に筒状のものが見受けられるが
開閉補助の為のトーションプレートが入っているのだろう。
④ 砲塔後部バスケットの開放要領
ロック部
この部分で別れることは間違いない。
ちゃんとスイングできるようになっていた。
⑥ 砲塔モジュールの構造・材質
薄い。アルミ製のような感じに見受けられた。
後方から見ると左右でこんなに差がある。
砲手側が如何に狭いか分かる。
軽量化の為に砲塔を削り込んだんだろうなあ。
⑦ 車体前部主装甲モジュールの形状
試作1号か2号車ならひょっとしてと思ったんだけど、3号車じゃまったく判らんでござるの巻
⑧ 機関室上面の配置、特に砲塔に隠れてしまう部分
意外に複雑な形状だった。
これは試作車だからだろうか?
量産車もこんなに複雑怪奇な形状になるのかなあ?
結局、砲塔に隠れる部分はよく分からなかった。残念
APUは【Auxiliary Power Unit/オキジャリ・パワー・ユニット】の略称で補助動力装置という。
戦車の場合は主に発電機として使用する。
74式戦車も90式戦車も試作車には搭載していたけど量産車にはコスト上から廃止されている。
90式戦
車の時はガスタービンだったみたいだけど、10式はどうなんだろう?
試作車全てAPUつけてるから量産車もついにAPU採用かなあ。
⑨ ドーザー取り付け要領、特に油圧パイプは何処?
74式戦車や90式戦車に見られる油圧取り出し用のフレキシブルホースが無い。
前面カバー内に入ってるのかな?
前面カバー内には脱着式主装甲モジュールがあるはずだから
油圧取り出し方法はどうなってるかと思いきや、此処からですか。
⑩ 車体下面に脱出ハッチはあるのか?
目視では明暗度が大きくて判らなかったから写真とって見たけど、
あるような無いような・・・なんとなくアルっぽい。
その他、判ったこと。
操縦手用ペリスコープ前のチェーンみたいなものは何だ?
試作2号車とは別形式のワイパーの駆動チェーンのようだ。
どうりで妙に無骨な作りになってたわけだ。
【環境センサ:Meteorogical Sensor】って書いてある。
つまり、風・気温・気圧あたりを検知するのかな?
ちなみに、90式戦車のセンサは【横風センサ:Crosswind Sensor】
転輪及び履帯
転輪はアルミ合金製だね。ボルトの状態から74式/90式と同じハードプレート付きであることが判る。
履帯は写真を見て初めて気づいたのだが、今までと形状が違う。
74式/90式は転輪側にゴムを圧着した形式だったのにゴム引きではない。
レオパルトやルクレールが使用しているディール製履帯に形状がよく似ている。
熱映像ステルスのため?
【新戦車(その5)戦車(その2) 戦車3号車 砲塔部】
と記されてた。
こんなとこかな。
じゃ
さよーならー
おしまい。