EODはいーよーで(よくない!)
先週ハートロッカーと言う米軍EODが題材の映画が公開されたので
見に行こうと思っていたのだが、仕事疲れでいけなかった。
そしたら、なんとこの映画、アカデミー賞6部門受賞!!
当初は映画の題材もあってか、上映館が少ないとの情報だったけど
アカデミー賞受賞で一気に上映館増えたんだろうなあ。
とりあえず、今週も見に行けそうも無い。残念である。
【EOD】というのは「Explovisive Ordnance Disposal」
の頭文字をとったもので「いーおーでぃー」といいます(まんま)
EDOだったら「えど」になるのに残念
直訳すると「爆発兵器処理」になるのかな?
標準訳語は「爆弾処理」または「爆発物処理」
【米陸軍EOD徽章】
映画題名の「HURT LOCKER」は
直訳すると「痛みの入れ物/傷つけられる場所」(なのかな?)だけど、
「誰も行きたがらない場所/棺桶」という意味の軍事スラング
自衛隊にもEODがあります。
「不発弾処理」といいますけど。
有名なのは朝霞にある第102不発弾処理隊
自分の新隊員の同期も勤めてたな。
一応、自分も不発弾処理特技持ってたんで
米軍EOD大隊の処理兵と仕事(爆破処理)したことあります。
他国軍の方式を見るのは実に勉強になります。
例えば、雷管に導火線を装着するときに、カッコつけてグラサンしてると思ってたら
安全確保のためのバリスティックゴーグル(拳銃弾も防げる)だった。
自分たちが実施する時には貸してくれた。
また、爆破処理前の準備として導火線の燃焼時間の規格試験するんだけど
米兵がVサインをして「ツーミニッツ」と言った。
『2分?』
実は、メーター当たりの燃焼時間は100秒から140秒と教育されていた自分
『覚えるの面倒だな』と常々思っていたのだが、考えてみりゃ
『2分プラマイ20秒じゃね?』と考え方の違いに苦笑
あと、導火線にはご丁寧に10cm毎に黄色い記が付いてるので巻尺いらず。
合理的だな。
【C4爆薬の説明をするEOD大隊長】
EOD大隊長自ら防弾チョッキ着けてたんで
『さすが米軍 常に防弾チョッキ着けているんだ』
と感心したいたんだが、爆破処理終了と共に脱ぎ捨てた。
他の処理に当たっていた軍曹もね。
ああ、安全のために着けてたのね。
それに比べ俺たちは何なんだ?
【ガメラスーツ】と呼んでた(笑)
と、処理用ラジコンロボットは装備してたけどね。
写真なくしちゃったんだけど、米軍EODが使用していたハンビーのフロントグラスに
「DEMON HUNTER:デーモン・ハンター」と記されていたのがちょっと格好よかった。