PANZER2010年1月号
PANZER2010年1月号
表紙のベース色が濃紺に変わった
PANZERの書体も変わったな
特集は「陸自の装備コストを考える」
■陸自の装備コストを考える 著:深川 孝行
■自衛隊装備品調達の問題点 著:三鷹 聡
以上2つの記事から成っている
最初の記事「■陸自の装備コストを考える」についてはカラーグラビアを含め20ページ
「国産開発装備品の装備コストが世界標準に比べ著しく高い」(要訳)
ということを、各国の装備品導入価格の表をもとに述べている
対応策として、
「最新装備が手に入らなくとも代遅れや中古が安く手に入るのだから多量に装備すれば良い」
というような結論を導き出しているようだ。
只でさえ装備品を減らしている現実なのにそれは無視ですか・・・
仮に装備品が増えたとして、それを扱う人員増加はいかがしましょう。
防衛費の大半が人件費ということも無視ですか・・・
国産戦車が大量生産製品である主要国の戦車の2倍以上する!
と驚いているようですが、それが普通だと思うがいかがでしょう?
確かに、74式戦車の代わりに中古のレオパルト2配備してやれ!
というのであれば戦車好きにはたまらないが、維持費はどうするんだろう?
部品調達は?
某特殊部隊で使っているM4なる騎銃が壊れた時、直すのに1年かかったとか
輸入製品は維持が大変なのは内部の人間ならば痛いほど知っている。
装輪装甲車に至っては「LAV(ピラーニャ)やストライカーに劣っているのは間違いない」
と、車両構造を勘違いして見当違いなことを言っている。
明らかにこの手の専門誌に寄稿する基礎知識に欠けている。残念である。
次の記事
「■自衛隊装備品調達の問題点」
「営業マンの紙上市谷ツアー」
読者をとある防衛機器メーカーの営業マンとして
装備品の調達についての紙上体験をするといった感じの内容で
結構面白い。
ただ、この手の記事は新たに発刊された「スピアヘッド」向きではないのかな?とも思う。
他の自衛隊関係記事としては
■採用が近づいたTK-Xについて 著:木村 信一郎
■日本におけるAFVの鉄道輸送 著:荒木 雅也
の2つ
TK-Xの記事については????
この人TK-Xについてほとんど知らないんぢゃないの?と疑いたくなるようなむごい記事
TK-X開発理由(目的)なんて、防衛省公式webページにちゃんと載ってるのにそれすら見てないのかな?
とりあえず、TK-Xの重量が40t、44t、48tの3つあるけど
標準(基準)戦車の重量が44t
48tは増加装甲+長口径砲身仕様の最大重量だな
40tは基準戦車から輸送のためにモジュール化された主装甲を取り外した状態
だから、戦車としては装備戦車砲と増加装甲により44t~48tに可変する
40t(以下)はあくまで輸送時の重量
鉄道輸送の記事は前号の続きのようなものである。
興味のある人はどうぞといったところでしょうか。
他に注目した記事は特集記事でもある
■マウスとE100ドイツ超重戦車始末記 著:佐藤 慎ノ亮
本文15ページと折り込み図面
第二次世界大戦中にドイツで計画一部試作された100t超級戦車の記事
開発経緯が見開きページで簡単に説明してあり、理解しやすい。
あと気になったのは、裏表紙の宣伝(笑)
姉妹紙「スピアヘッド」№2の宣伝
特集は「96式装輪装甲車」
う~ん楽しみだ。
忘れてた。
ふろくDVD
◎北部方面隊の戦車射撃競技会
昨年末(2008年末)に行なわれた北方戦車射撃競技会のDVD
参加部隊は
第1戦車群
第2戦車連隊
第5戦車隊
第7偵察隊
第71戦車連隊
第72戦車連隊
第73戦車連隊
第11戦車大隊
併走した73式装甲車からの撮影した
戦車の側面からの迫力ある射撃シーンがある。
91式多目的対戦車榴弾を積み込む
第1戦車群所属の74式戦車
断熱シートを巻いて参戦
と、思ったら外しちゃった。
第73戦車連隊の90式戦車
JM12A1対戦車榴弾を積み込む
同僚に見送られて射場に向かう
撮影のため乗車しているのは73式装甲車
遠方には第71戦車連隊所属の90式戦車が見える
併走する73APCからの撮影なので
スピード感はあるが、ブレブレなのが非常に残念
見てると気持ち悪くなる・・・注意
同じく行進間射撃中の90式戦車