EF63 | K@Fe~type103's Room~

EF63

6月3日に因んだ、言わずと知れた機関車のお話です。

1997年に廃止された信越本線の横川(群馬県安中市)~軽井沢(長野県軽井沢町)に存在する「碓氷峠」は、最大で66.7‰(1km先の標高は現在地より66.7m高いという意味)という急勾配で、列車が自力で走れるような場所ではありませんでした。

そんな碓氷峠を行き来する列車を後ろから押し上げたり、或いは先頭に立って踏ん張ったりするための補助機関車が1963年に誕生したEF63


この機関車の投入で、信越本線横川~軽井沢は、それまでのアプト式(線路の真ん中にラックレールと呼ばれるギザギザなレールが敷かれ、機関車に付いている歯車がラックレールと噛み合って走る方式)から、通常の粘着運転に切り替え、輸送力の大幅な増強が行われました。

全25両が3回に分けて製造されて横川運転区に配置、事故廃車と余剰廃車の4両を除いた21両が1997年9/30の信越本線横川~軽井沢最終運転日まで活躍しました。

現在は横川運転区跡地に開設された碓氷鉄道文化村に6両、旧熊ノ平信号所近くの温泉施設に1両、軽井沢駅構内に1両、長野総合車両センター内に2両の合計11両が保存されています。