寝台特急カシオペア最後の旅路 | K@Fe~type103's Room~

寝台特急カシオペア最後の旅路

寝台特急最後の星、カシオペアの下り最終列車は昨日、16:20定刻に上野を発ちました。

北の大地へEF510→ED79→DD51とバトンを繋ぐ1000km超の最後の旅路を、昨日は寝台特急北斗星同様に川口駅にて見届けて来ました。


途中、黒磯と郡山での車内点検の影響から東北本線を2時間近く遅れて運行するも、青森駅でのEF510→ED79へのバトンタッチ(機関車交換)と時間調整の間に遅れを取り返して、今ごろは北の大地を多くのファンに見守られながら颯爽と駆け抜けて、間もなく札幌に着く事でしょう。

束の間の休息の後、上野に向けて上り最終列車として駆け出します。

昨日の読売新聞夕刊社会面には、最終列車に乗務する上野車掌区主任車掌の与沢亨さんのエピソードが掲載されてます。


昭和50年に当時の国鉄に18歳で入社した与沢車掌、数々の寝台特急に乗務して、カシオペアにも17年前の運行開始当初から乗務してきたそうで、いつしか記念撮影に一緒に写ってあげたり、写真を撮っている子供達に制帽を貸してあげたりと、然り気無く乗客に寄り添って、「まさか自分より先に消えるなんて……」と、感慨深げな彼もまた、今年の12月にカシオペアの後を追い掛けるかのように定年退職を迎えるそうです。

乗客、スタッフそれぞれが様々な想いを乗せたカシオペアは、不定期ながらクルージングトレインや団体ツアー列車で引き続き運行することを検討していますが、市販の時刻表に寝台特急の証である流れ星マークが載ることはもうありません。

17年間お疲れ様でした。最後まで安全に運行される事を切に願ってます。