東武850系

8000系の3両固定ワンマン対応車が800系と850系。
先の8199F同様に東上線の8000系8両固定編成を改造していますが、800・850系は丸目顔の未修繕車に対して先頭車化改造を伴う修繕工事とワンマン対応改造を同時に施工。
東上線にのみ17本が配置されて、輸送力増強に大きく貢献した8000系8両固定編成。1986年から8000系全車両を対象に施工が開始された修繕工事は、8両固定編成にも例外なく実施されますが、17本のうち9本の施工が完了した時点で、50000系登場により計画に狂いが生じ、一旦は修繕工事を中断。
50000系投入で余剰が出ても8両固定編成では浅草駅の構造から本線系統にソックリそのまま転用する事は難しく、ならば…と、1800系や5050系置き換えを兼ねて伊勢崎線末端区間や佐野線での使用を考慮した3両固定編成がコレ。

850系は8両固定編成の寄居側3両がベースなので、最大の特徴が前パンタ。
8000系シリーズに、ここまで大胆な形態が誕生したのは特筆に値しますね。その他基本的には、ベースとなった編成の形態をそのまま引き継いでいるため、改造された5本それぞれが細かい部部に微妙に違いがあるのも8000系らしいです。