このブログ連載では、読者の皆さんが最低限のJIS規格(日本産業規格)に沿った図面の描き方を知っていることを前提に、具体的な見やすい図面の描き方のHowTo中心で観ていきたいと思いますが、理解を促進して頂くために、最初に少しだけ基本の部分を皆さんと一緒に振り返っておきたいと思います。

 

Tips 「組立図」「部品図」の目的を理解する 

 製品写真や3D-CAD図面は、イメージを掴む上ではわかりやすいですが、製造現場では、形状が現寸法で示される「正投影法」による製作図を用います。機械分野では「第三角法」(※)を用いた正投影図が用いられることが一般的です。

(※国際標準規格のISO規格では、第一角法も規定されています。)

 「製作図」は製品製造に必要なすべての情報を示す図面です。目的に応じて「組立図」と「部品図」に分けられます。目的に合わせて記載する内容が異なるので、わかりやすい図面を描くためにはその目的を理解しておくことが重要となります。

 

 今回は、それぞれの図がどのような目的で書かれ、どんな内容が図面の中に必要なのかのポイントを改めて復習しましょう。

 

 組立図:使用状態が分かるように組み立てた状態 

 

 部品図:個々の部品を製作するための情報を含む 

 

次回に向けて 

 

今回は、「組立図」、「部品図」それぞれのポイントをまとめて載せてみました.

次回は、それぞれの図面の種類についてのポイントを詳しく観ていきたいと思います.