◆概要
海薙型は皇国海防軍の水雷護衛艦。現時点で同軍の主力艦の一つである。
◆前史
① 戦役が終了し、皇国の勢力は極東の広範囲に拡がった。南方諸島、探索海域、東方委任統治地域、西方……。
しかしこれは、本国からの補給線が各方面に伸びきってしまったことを意味していた。仮に、再び他国と戦端が開かれたとき、伸びきった海上交通路が攻撃されれば、本国と海外領土は断絶し、輸送がままならなくなる虞があった。
そうして、海上兵站の在り方が検討された結果、輸送船を随伴防護する「航洋型護衛艦」の建造が立案された。
↑皇国の勢力範囲
② 同時期、海防軍内では魚雷攻撃の在り方が再評価されていた。もともと、魚雷攻撃は補助的なものと目されていた。そのため、魚雷装備は一部の巡洋艦に搭載されたに留まっていた。
しかし、技術の向上により魚雷弾頭に大量の火薬を搭載出来るようになると、小型艦に強大な火力を搭載できるとして注目されはじめた。これに速力を付与すれば一気に敵主力艦を屠ることができると考えられ、「高速雷装艦」の計画が立案された。
その後、上記①と②の計画艦が統一され、艦として就役したのが本艦である。水雷護衛艦に類別されるが、一般に他国の駆逐艦に相当する。
◆建造
小型艦として設計された。そのため、単年度の予算で短期間のうちに建造された。艦名は国内の地方都市から与えられる。
◆艦形
幅10凸x全長60凸くらいである。その小さい艦体の上に必要な装備が満載されている。
◆航行
機動的に展開し、敵主力艦に襲撃する必要性から、高い速度と旋回性を持つ。また、砲艦とは対照的に外洋での航洋性も高い。
↑後位より見た図。スクリューや舵の配置がわかる。
◆武装
・主砲
五一式7.6cm単装砲が艦首・艦尾に各1基を備える。対水上・対艦両用砲である。徴用が解かれ民間船に戻った特設巡洋艦「由比ノ丸」のものが転用された。
・魚雷
新開発の連装魚雷発射管が艦中央に1基装備された。
・副武装
艦橋の左右に対空用の7.7mm機銃を備える。
・爆雷
爆雷を8個搭載する。右舷艦尾の爆雷投下軌条(1条)から投下する。左舷に爆雷投射機を設置する計画もある。
↑艦尾からの写真。左より、爆雷投下装置、高角砲、後部マスト、第二煙突、魚雷発射装置
↑搭載が計画されている爆雷投射機
◆実戦
・南洋探索作戦
・大怪鳥迎撃戦
◆同型艦
一番艦 海薙(みなぎ)
艦歴
NN1355年(CE2021年)
6月 縦須賀造船所 起工
7月 就役、南洋探索艦隊(旗艦:砲艦千咲)配属
NN1356年(CE2022年)
2月 艦隊再編に伴い航空艦隊(旗艦:航空巡洋艦七海)配属
二番艦 (未定、計画中)
■あとがき
前に作った駆逐艦です。駆逐艦は、数ある艦種の中でも比較的メジャーで、前から作ってみたかったんですよ(そうなんだ)。
今回もフルハル艦(水面下もある)として作りました。駆逐艦らしくスマートで速そうな感じを表現できていると思います。
配色は過去作を踏襲したもので、濃灰×タン色です。
艦首の構造も従来通りで、ヒンジで曲げつつ先頭を直角とする方式です。シンプルで強度を出しやすいので気に入っています。
輸送性やパーツ数を考えて、かなりデフォルメして小さめのサイズとなっています。
実際の駆逐艦をフィグスケールで作ったら、たぶん2メートルは必要です。それを、この船では40cmくらい?に縮めています。
そのため、かなり装備を積むのに苦労しました。たいていの駆逐艦が魚雷発射管を複数装備する中で、本艦は苦肉の策で一基としています。
で、各種の装備は大正時代くらいの時代感です。砲塔は無く単装砲ポンのせで、魚雷発射管も連装です。艦橋もオープンな、2階建てにしています。
ただし、飛行機実用化以降ではあるので、艦橋脇に高角機銃を載せています。
こだわりは煙突です。いい感じに斜めになるように工夫しました。あと、前後で太さが異なり、前側は直径4凸、後側は頑張って直径3凸です。
喫水上は4分割、喫水下は2分割できます。小型なので、喫水上だけであれば小さめのボックス一つに入ります。年明けの船オフにも他の船と一緒に持っていきます!
まだまだ書きたいことがある気もしますが、とりあえずこの辺で。ではまた~
おわり