五三式空挺自走砲は皇国陸軍が運用する空挺部隊用の対戦車自走砲。落下傘(パラシュート)によって飛行機から空中投下できる。
○前史
空挺部隊(落下傘部隊)はその性質上、攻撃力が不足しがちである。皇国暦1350(共通暦2016)年に採用された37mm空挺狙撃砲は部隊に重火力を付与することに成功したが、同砲は人力移動で、機動力に難があった。
その反省もあって、飛行機からパラシュートで直接的に地表に投下できる戦車の必要性が陸軍部内で唱えられた。
○開発
超大型輸送機である702号型空中輸送艦に搭載することを念頭に設計され、「軽く・小さい」ことが重要視された。新規設計された車両は比較的のっぺりした見た目となった。車高は6ブロック丁度と低めである。
主砲について、短砲身90mm砲にする案もあったが、装甲貫通力を優先して長砲身47mm砲となった。
↑低い車体
○名称
2019(皇国暦1353)年に制式採用されて「五三式空挺自走砲」と名付けられた。
○構造
・車体/懸架
前述の通り車体規模に制限があった為、全高は6ブロック、全幅は8ポッチに収められた。
他の戦車と同じ構造のサスペンションを装備し、軟弱地・不整地でも走行可能である。
・武装
戦闘室は箱型で、操縦手・車長兼砲手兼無線手・装填手の三名が乗る。
主砲は新規設計の長砲身47mm砲で、装甲貫通力に優れる。
・その他
投下後、散逸した各車は合流する必要がある。そのため、本車両はすべて無線機を搭載している。
○写真
↑飛行機から投下する際は、写真のような機材に固定される
↑歩兵の支援。降下時に歩兵銃は携行できないため、空挺兵の主武装は拳銃か御刀に限定されるが、本車両の火力でそれを補う。
↑侵攻した先で敵を武装解除。いかなる場所へも迅速に展開できる装甲車両としての本車両の存在意義は大きい。
↑治安活動
↑街道を進む。
↑鉄道輸送
○派生型
・10.5cm砲搭載型
○配備
・挺進第5騎団
○実戦投入
・第2次東方戦争
北岸地方奇襲作戦→イヤイル市解放
・ヌプケ戦争
イッヒマック降下作戦
◆あとがき
2019年2月に作った空挺自走砲です。かなり前から空中投下できる装甲車両を作りたいと思っており、当時CITYでパラシュートのセットが発売されたのを機に完成させました。
↑豆戦車を改造した試作空挺戦車
参考にしたのはASU-57(ソ)で、低いシルエットに長い主砲が特徴的です。似た時期のM56スコーピオン(米)ぽいのも計画にありました。すこし時代は下りますが、M551(米)やBMDシリーズ(ソ→露)のように砲塔がある空挺戦車・空挺IFVも憧れますねぇ。
さて、作品に話を戻しましょう。ASU-57を参考にしたとはいえ、砲や装甲の形状はオリジナリティを持たせているつもりです。
外見の纏まりがよく、パーツの接合も良いです。また、内装については、レバー類や運転手用スリット、開閉式の閉鎖器なども組み込むことができ、中々いいと思っています。僕の中で傑作と言える戦車の一つだと思います。
また、飛行機に載せるために全高を下げた結果、列車輸送との相性も良いものになりました。長物車の車高にもよりますが、搭載時の全高は蒸気機関車・気動車と同程度になります。
空挺戦車よろしく?タッパーに入れて簡単に輸送できるため、北海道から四国・九州まで、日本各地のオフ会・展示に持っていけました。
まだまだ現役で崩す予定はないので、オフ会等にもっていければと思います。
おわり