[格納庫にて]


[三面図]

五〇式戦闘機(計画名称:ヒ二十八(ヒ28))は皇国陸軍の主力戦闘機である。
陸軍の主力単座戦闘機としては四九式戦闘機(ヒ18)に次いで第五代目となる。


①開発
四九式戦闘機が2016年に退役するのに伴い、陸軍は試製戦闘襲撃機ヒ22試製局地戦闘機ヒ26(海軍と共同)などの戦闘機を計画・試作した。
しかし、いずれも革新的な機能が災いし安定性が低く採用はされなかった。
そこで、陸軍は保守的で安定性の高い戦闘機の製造を決定。ヒ28の名称で開発し、五〇式戦闘機として制式採用した。


②名称
愛称は無く、しばしば「五〇戦(ごまるせん)」と呼称される。

 


③機体
イ)飛行性能
最高速度は330km/h、巡航速度は290km/h。
効率よく揚力を得るため主翼は複葉となっている。
発動機は過去の設計を踏襲しつつも精度を上げた新型のものである。
プロペラは二翅のものが採用されている。

格闘性能も概ね良好で、同水準の戦闘機とは互角に闘えるとされる。ただし、皇国と関係する国家で本機と同水準の機体を採用する国家はほぼ存在しない。



[工場の裏手に置かれた本機の発動機。左手の発動機(海軍の双発飛行艇のもの)と同じくらいの大きさである。]

ロ)武装
主武装として7.7mm機関銃2丁を機首に装備している。
この機関銃は歩兵用に開発された四九式重機関銃の改造型であり、そこそこの連射速度をもつ。
また、機体下部には50kg爆弾を一つ、ないし25kg爆弾を二つ懸吊できる。対応する増槽は無い。


[操縦席のあたり。機関銃や計器が見える。]

ハ)降着装置
降着装置は尾輪式である。
低速であること、重量が増加し構造が複雑化することを考慮して、すべて固定式となっている。
また、装置が固定されているため不整地での離着陸による衝撃への耐久度は比較的高い。



[飛行場での一枚。手前の飛行機は五〇式指揮連絡機(ヒ25)、右手の車輌は特型半装軌装甲兵車(ヘル車)の飛行場支援型。]

④運用
陸軍の主力戦闘機として活躍中である。
かつては区分されていた征空・迎撃・護衛の任務を一手に担っており、各地に配備されている。
東の敵国との国境における小競り合いへも投入されていて、優秀な対空兵器に悩まされつつも空爆などでなんとか戦っている。

また、あまりにも低速なために、本機を補足した敵の防空軍はただの鳥だと勘違いした…という話もある。


[地上部隊を支援する本機。電撃戦において、征空だけでなく攻撃も行う。]

⑤派生型
五〇式水上戦闘機(N5R)
海軍が本機を流用して少数を製造した水上戦闘機。
車輪が三つのフロートに換装され、塩への耐久性も増強されている。
ただし最高速度はやや落ちて250km/h。



[敵国の空軍機を迎えうつ五〇式水上戦闘機。]


⑥諸元
乗員:1名
型式:単発・複葉・単座
全幅:26ポッチ
全長:22ポッチ
全高:8ブロック
発動機:***
最高速度:290km/h
航続距離:850km
武装:機関銃 7.7mm機銃 ×2 、25kg爆弾 ×2


-製作後記-

2016年の夏に制作した戦闘機です。
同年の五〇式中型飛行艇(H5T)と共に自作レゴ航空機として最も良くできた部類に入ります。
そういえば初めて買ってもらったレゴ製品も複葉機だったなぁ…と。

九〇式艦上戦闘機や九三式中間練習機など1930年代前半の日本の戦闘機や練習機を参考に製作しました。戦間期の飛行機ってとてもすてきです。
機首〜操縦席を中心に、全体的に見た目のよい飛行機を作れたと思います。

毎度のことですが名称が在り来りなので「戦闘機」を「戦空機」にしようか迷いました…が、やっぱり前者にしました(笑)

余談ですが、特殊なプロペラの副産物として「扇風機で回せる」という点があります。撮影時に便利でした。

以上です。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
飛行艇や輸送機など2016年制作の「五〇式」が付く兵器がまだまだ溜まっていますのでそちらでまた。