訓練展示の準備で敵の役目をする74式戦車が移動してきました。
展示シナリオとしては北海道に上陸しようとする敵艦船の阻止、上陸してきた敵部隊に対して侵攻阻止および排除と言ったところ。
81式自走架柱橋が味方の進撃路確保のため架橋開始。もちろん展示用デモンストレーションで予め設置していた10m橋桁にもう10m橋桁を追加して、車両が河川を渡れるようにするという内容。
上陸しようとする敵艦船に88式地対艦誘導弾発射機2台が迎撃態勢をとります。88式地対艦誘導弾は発射機4台と射撃管制装置1台で1個中隊を編成しています。目標の索敵や指揮統制は本部管理中隊が行います。
しかし、一部の上陸部隊が侵攻してきました。今回の敵役は第5戦車中隊の74式戦車×2両が努めます。
状況を確認するべくUH-1J(第2飛行隊)が上空から偵察を行います。AH-1SやOH-6Dの退役が進む中で陸自ヘリではUH-1Jのみが頑張ってる感じですねぇ…北海道にUH-60JAは配備されていませんし、OH-1はようやく飛行再開し始めたところだし…
迎え撃つため戦車部隊が出動。こちらは第1戦車中隊の90式戦車×2両です。
第2戦車連隊の偵察小隊がバイクによる偵察を行います。第2師団には第2偵察隊というのがありますが、これは敵情を探るのが主な任務の偵察部隊。
こちらの偵察小隊は味方戦車の進撃路(敵に察知され難いように道路等は使わない)の確認や障害物の有無を確認が主な任務なのだそうです。情報は無線連絡が基本で、帰投時間も決められていて…もし、決められた時間に戻ってこなかった場合は何か支障があると判断されるそうです。
90式戦車が攻撃開始しますが、敵も強力な戦闘車両が表れて…この最初の攻撃は威力偵察と同じなんですね。
第2師団隷下に99式自走155mmりゅう弾砲を装備する第2特科連隊がありますが…旭川だし…。ここでは北部方面隊隷下の第4特科群が支援攻撃を行う設定です。似たような装備ですが指揮系統が異なるので本来は役割分担で戦略的支援(増援部隊や補給線を攻撃)と戦術的支援(対峙する敵戦力を攻撃)することになってると思います。
敵の戦車攻撃に第2対舟艇対戦車中隊も配置につきます。こちらは第2師団隷下の部隊なので味方部隊を直接援護するための火力支援になります。
第104特科大隊の203mm自走りゅう弾砲の射撃準備。駐屯地からでも芦別岳や富良野西岳が良く見えてロケーションは抜群です。
もうすぐ射撃というといころで先に模擬射撃を行ったMLRSが陣地変換で203mm自走りゅう弾砲の隣に来ちゃいました…で、こうなりました…
続く…