ブルーインパルス Talk & Movie イベント | type-hideのブログ

type-hideのブログ

自衛隊イベントをメインに、アチコチで見たこと、撮ってきた画像を綴ってみたいと思います…が、イベントが無いので今はFF14の世界を楽しんでます。

10/22に川口市にある彩の国ビジュアルプラザの映像ホールで行われたT-4ブルーインパルスのコックピット体感映像「COMPLETE MISSION」の上映&トークショーに行ってきました。
 
T-4ブルーのコクピット映像はいろいろ市販されているので特に目新しいものではないけど大画面で観るとどんな感じなのか興味ありました。映像ホールは映画館並みで座席数は325席。来客数は…たぶん100人ちょっと超える程度だったと思います…結構ゆったり観れました。
 
「COMPLETE MISSION」は劇場用に作られた映像作品で上映時間は71分。イベントでは通常上映した後に、元ブルーインパルス1番機パイロットの吉田信也氏と航空ファン編集次長の神野幸久氏による生解説付きで再上映を行うというもの。その後でバンダイのプロデューサー杉山潔氏等を交えてのトークショーという構成でした。
 
「COMPLETE MISSION」は体感映像というだけあってほぼ全編がT-4ブルーのコクピット映像…自分があたかも操縦席に乗っているような雰囲気を狙った作品です。
 
解説をして下さった吉田信也氏は2015年に定年退官されましたがまだまだ若い…現役っぽい感じがするけどラフな格好でいらしていたので今は自衛官じゃないのがすぐに判りました。元々はF-4EJファントムのパイロットだったそうですが、ブルーでは1番機担当ということで常に編隊を組んでいたことから「自由に飛べる5番機が羨ましかった…」そうです…ブルーに来たからと言ってポッジションは自分で選べないし、変わることも無いし(^_^;
 
2008年の千歳にて…
 
司会役の神野幸久氏は…航空ファン誌の編集部と接点は持たなかったけど…かなり前にどこかで1度会った覚えがあるんだけどなぁ…何処でだっけ??
 
映像解説で面白い話をいくつも聞けて楽しかったですね…去年の千歳でのトラブルからの教訓で、離陸前のブレーキチェックをするようになったとか、4ポイント・ロールに操縦のコツなんて無くて訓練で感覚を身につけるしかないとか、6機編隊で演技するときは課目と課目の間が長くなるのでスモークは早めに出すようにしているとか、4番機の見せ場になっているレター8では最大6G旋回をしている…とか。
 
2017年の千歳。誘導路をトーイングカーで牽引されるT-4ブルーなんて絵的には珍しい…
 
杉山Pは某戦車道アニメで有名になっちゃいましたが、元々は軍用機の映像作品を作っていた方で、1990年代は仕事で航空祭に来ていたのを何度も御見掛けしました。ビデオソフト黎明期に各国空軍のアクロチームを取材した「ローリング・イン・ザ・スカイ 」シリーズや空自のファイターベースを取材した「エア・ベース」シリーズを制作してました…当時はレーザーディスクです。その頃(というかT-2ブルーの時は)ビデオ撮りしていた自分としては撮り方や編集の教材代わりに何度も観てましたねぇ…
 
でも、1番参考にしてたのはビクターから出ていた「激録 ブルーインパルス」だったなぁ。たぶん、初めてのブルーインパルスのビデオソフトで空撮は無いけどカメラワークと音楽が素晴らしくて、ビデオ編集のお手本のような作品でした。
 
取材の苦労話として、機内映像を撮るためのカメラセッティングにどれだけ気を使うのかとか、97年のアメリカ遠征に同行した際に砂漠のど真ん中で撮影する大変さを話してくれました。
 
質問コーナーで「2020年東京オリンピックでブルーは飛ぶか?」というのがありました。可能性は十分にあるそうですが、開会式会場(ドームまたは半ドーム)の問題や時間帯(昼なのか夜なのか)が決まっていないので、開会式に飛ぶとは限らないということでした。またオリンピックに合わせてカラースモーク復活の研究(航空開発実験集団で)も行われているとのこと…しかし、T-4でのカラースモーク研究は随分前からやってはいたハズなんだよねぇ…T-2までは何の問題もなかったカラースモークですが、T-4はエンジン性能が上がったが故の問題だし…
 
2004年の新田原にて…
 
「COMPLETE MISSION」は11月から埼玉県の入間と岐阜県の各務原で映画館上映されるようです。