観閲官の訓示や今年は無難だった来賓の祝辞等の儀式が終わると観閲行進準備になります。それまでずっと立ちっぱなしの隊員にとってはやっと解放された感じでしょうね(^_^;
90式戦車の前に並ぶ搭乗員。50tの戦車に3人しか乗らないって少ない感じだけど、走行間射撃が出来る戦車で120mmの砲弾を人力で装填するのって酷ですよ…やはり自動装填装置は正解だと思いますね。
これだけの数の車両なので観閲行進準備のための移動ですら迫力あります。写真を撮りたい人にとってはここから本番になります。
観閲行進する場所はもともと旧海軍や進駐軍が使った飛行場で2500m級滑走路だったところ。そこをフルに使っての行進なのでエンジン全開も可能…すると、排気煙も凄いことになります(^-^;
珍しく、この日は雲一つない晴天だったので土埃も凄いことに…事前に散水はしてましたけどネ。
毎年恒例の祝賀飛行。今年の担当は第203飛行隊。
駐屯地の上空は新千歳空港のトラフィックになっているので、高度低めでパスしてくれます。
観閲行進開始。観閲部隊指揮官(第7師団副団長)を乗せた10式戦車が随伴車両を伴って観閲行進の先頭に立ちます。
ガンタンク(87式自走高射機関砲)がこれだけいると自衛隊と言うより連邦軍という感じが…ってか、87AWがMSに見えたら…もう病気(^_^;
地対空誘導弾改良ホークは東千歳に駐屯している第1高射特科群の装備。まだ北海道には03中SAMは配備されていません。
81式短距離地対空誘導弾は従来タイプと改良型を混成配備しています。写っている射撃統制装置搭載車両も違いますがパッと見では区別し難いですね。
第11普通科連隊の1個中隊のみが装備している96式自走120mm迫撃砲。装備品展示では後部ハッチを開けて迫撃砲が見れるようになってましたが撮影NGでした。しかし、ドアではなくハッチという艦船用語を使うのは世界初の装甲車両(戦車)を英海軍が開発した名残なんでしょうかね?
89式装甲戦闘車を実働部隊で持っているのは第11普通科連隊の3個中隊だけ(残りの3個中隊は73式装甲車を装備)
戦車を装備している第7偵察隊は3個の戦闘偵察小隊と斥候小隊、地上レーダーを使う電子偵察小隊を持つ強力な偵察部隊。
東千歳名物はやはり3個の戦車連隊による90式戦車大行進でしょう!
第71・72・73戦車連隊は各5個中隊。それぞれの中隊から1個小隊だけ参加したとしても計60両です。
目の前を通り時は地面が揺れます…まるで戦車版の百鬼夜行です。