2017年に「秘密の森」という素晴らしい法曹ドラマがありまして、




このドラマでイケメンだけど器が小さくて日和見な検事を演じていたのが、上の写真の左端にいるイ・ジュニョクという役者さんです。


頑張ってるんだけどどうも間が悪くて浅はかなエリートを好演してました。


そんなジュニョク氏の印象をガラリと変えたのが「私の完璧な秘書」。



サムネイルを見ると女性の方が秘書に見えますがさにあらず。この女性は人材紹介会社のCEOを務めるバリキャリの主人公で、ジュニョク氏のほうが秘書なんだけど、もうともかく優秀。


仕事は完璧なんだけど当たりが強くて社員からは怖がられ孤立している彼女はけっこう実生活ではおっちょこちょいだったりするのを絶妙にフォローしてくれる彼と、初めはやや険悪ムードだったのが徐々に心を通わせていくお仕事ラブコメのお手本のような作品です。


そして、寡黙ながらもコツコツと証拠を積み上げて容疑者を追い詰めていく刑事役を演じたのが「サラ・キムという女」。



青龍シリーズアワードで見事最優秀主演女優賞を射止めたシン・ヘソンの神がかりの演技も見ものです。


こうして名実ともに2枚目を確立したジニョク氏の最新作が「俺はもう我慢しない〜宝くじ当たったけど会社辞めません」。



主人公ウンテは、裕福ではない家庭に育ちながら必死に勉強して大学を出て大企業に就職してさらに必死に働いてチーム長(課長くらいの役職)にまでなるんだけど、成果を上げても先輩チーム長においしいところを持って行かれたりハズレ仕事をふられたりする上に年上の部下にも蔑ろにされるというしがない日々を送っていたのがある日たまたま宝くじを買ったら19億ウォン当たってしまうところから転機を迎えます。


それだけで一生遊んで暮らせる金額でもなく特に使う当てもなく結局そのお金には手をつけずそのまま仕事を続けることになるのですが、当選金を受け取りに行った時に、同じく当選していた艱難辛苦を人生をくぐりぬけてきたであろうたたずまいの女性に出会います。


大金をもらって何に使うかとウンテが訊くと、彼女は今までは腹が立っても我慢して怒ったことがないからこれからは怒って生きようと思うと答えます。




その言葉がいたく刺さったウンテも我慢するのをやめることにします。


そして事始めに反抗的な年上の部下を叱り飛ばし、その後サシで飲むことで意気投合(LUB)し共同戦線を張ることになります。


我慢するのをやめたウンテとそのチームはハズレ仕事を見事に成功させたり発注ミスを逆手に取って売上を爆あがりさせたり快進撃を続けるようになります。

 

物理的には通帳に並んだ数字であり当選金そのものはただの情報なんですが一銭も使わずして見事にウンテは転生してしまいます。


実際のところ、宝くじ当たってなくても我慢しなければ彼ほどの能力をもってすれば成功していたはずです。


ところが社内政治のしがらみというドリームキラーによってエフィカシーを下げられていたわけです。


それを宝くじの当選と「怒って生きる」というオラクルによってスコトーマが外れたという次第です。


そして、忘れかけていた自分のゴールを発見して常識破りのやり方で次々と問題を解決していくのです。


そもそも当選金なんかなくても我慢なんかしなくてよいわけで、宝くじが当たらなくてもイエスが言うように天(情報空間)に宝(抽象度)を積めばよい、というかすでに未来の自分が設定したゴールという宝が積んであるはずですね。



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