遙香の「咲人のことを悪く言わないで」って、
そういう意味だったんですね。


『アルジャーノンに花束を』
(金曜22:00~TBS系)
第7話の感想を。


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以前の咲人と、今の咲人は、全く別人。
咲人(山下智久)に使われた薬ALGの学会発表中も、
咲人は、過去の自分を、
「バカにされ、疎まれて……かわいそうな彼」と、
まるで他人のように言います。
その言葉は、今の咲人が過去の自分を、
蔑んでいるようにも聞こえました。

昔の自分に無くして惜しいと思うものなど無いと、
まるで、過去の自分の全てを否定するかのようです。


せっかく、会いに来た妹・花蓮(飯豊まりえ)も、
咲人は追い返してしまいました。
咲人にとって、母や妹との思い出は嫌なものでした。
さらに、咲人をずっと面倒見てくれていた竹部(萩原聖人)にも
裏切られたと思ってしまいます。
昔の咲人なら、人を悪人だと決めつけたりしなかったはずなのに。
寮を出ることになった咲人は、
トレードマークの黄色いコートも置いていきます。
それはまるで、昔の自分と決別するかのよう。
今の咲人は、すっかり別人になったようです。


遙香(栗山千明)は、咲人の変化を見て、
耐えられない思いに駆られました。
咲人が変化してしまったのは、自分たちが研究してきた薬のせい。
遙香は、こんな薬を作ってしまった事を後悔したんでしょうね。


一方、この薬が、梨央(谷村美月)の病気には、
不向きであることが判明しました。
一縷の望みが絶たれた梨央は、檜山(工藤阿須加)に
いろんな話をします。
二人のシーン、もらい泣きしましたよ。


すっかり違う人になった咲人。
でも。
遙香(栗山千明)は、咲人の本当の気持ちを見出していましたね。
咲人は周りの人のことを思いやる気持ちをなくした訳じゃなかった。
あぁ、よかった。。。
以前のやさしい咲人が、いなくなったんじゃなくて、本当に良かった。

遙香も、ほんとうに咲人のことをしっかり見ていたんですね。
そして、その遙香の行動は、咲人への愛情からの物とも言えるのかな?
遙香が咲人に向かって言っていた、
「咲人のことを悪く言わないで」って言葉は、
昔の咲人のことを大切に思っている、そういう意味だったんですね。
二人の気持ちがやっと一つになりました。
咲人は、すごく幸せなんだろうなぁ。


しかし。
アルジャーノンに変化が現れてきているようです。
あの薬のせいであることは、間違いなさそうです。
咲人が目撃した、亡くなったはずの父(いしだ壱成)の姿も気になります。
咲人たちの幸せに、陰がさしてくる予感がします……。




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