ドラマ感想と別の話の続きです。
(前の話の繰り返しも少し入りますが。)



こんな意見を言うと、誰かにきっと否定されそうですが、
書いてみようと思います。

「この役者は、どの役も同じに見える」という話が、
よくテレビドラマの感想で聞かれます。
出演者の方にとっては、そんな批評はきっと悩みの種。
すごく言われたくないひとことだと思います。

それを回避する方法はあるのでしょうか?

その一つのヒントは、この前の記事で書いたこと、
スマスマで樹木希林さんが木村拓哉さんにしたアドバイスだと思います。
その話は、要約すると、
たぶん「普段の自分を見せすぎないようにする」のようです。

他にも具体的な方法を少し考えていたのですが。

―――


その1つ、方法のヒントは服装ではないでしょうか。
それは短絡だと思われるかもしれませんが、
服装は人を表すと言います。

この前の記事で書いた話では、例えば、
視聴者が想像する、ふだんの木村拓哉さんの姿と、
演じる役の人物像が、すごく似てたので、
どの役の木村さんでも、視聴者には似通った人物像に見えたのでは?と。
例えば、これまでの出演ドラマからいくつか抜粋すると、
『ロングバケーション』、『眠れる森』、
『ビューティフルライフ』、『HERO』などなど。
どれもイメージする人物像は、行動のパターンが似ていて、
職業などはバラバラだとしても、みんな大胆で活動的な人物像です。
似たような人物なので、自然と服装も似てしまいます。
カジュアルなスタイルを着こなしていそうなので、
服装に注目すれば、非常に似通った雰囲気になります。
同じような服装の人物が喋っているのを想像してみれば、
どの人物も似て見えるのではないでしょうか。

逆に、今回『アイムホーム』ではワイシャツ姿のサラリーマンですし、
一般社会の中によくいそうな、極端な行動はしない人物像なので、
いつもの大勢の観客の前でも堂々としていられるキムタクとは、
かけ離れた人物像だと受け取られると思います。

前の話の繰り返しになりますが、
役者がいかに演じるか以上に、見ている視聴者側の意識が重要だと思います。
もともと役者の持っている人物像と、ドラマの中で与えられた人物像、
その二つが近ければ、どの役も同じように見えてしまうのではないでしょうか。
その一つの象徴として、服装があると思います。
服装によって、その人の行動が、
慎重に見えたり、軽率に見えたり、大胆に見えたり、威厳たっぷりに見えたり、
見る側の印象を大きく左右することが多いのではないかと思います。


ちなみに、例えば、服装に注目して、
白衣を着せたら、全然違う人物になるかな?と思うかもしれませんが、
それは制服の一種に過ぎないので、その人物の性格を表す物にならないと思います。
何かの「制服」を着せただけでは、
視聴者が受け取るイメージまでは変化させられないと思います。


―――――


もう一つ、ヒントは声にあると思います。
よく、芸能人がお忍びで出かけたものの、声でバレてしまったりします。
そんなことからも、声が、一人一人の個性の代表なのだと分かります。
なので、どんな役を与えられたとしても、
同じ声で演じる限り、その役者が持つ個性が声に現れていて、
ドラマを見ている人には、セリフを聞くたびに、
良くも悪くも、似通った人物像として捉えられてしまう。
そんなこともあると思います。


声のことについても、実は少し、これまでの記事に書いてましたが。
( 『泉ピン子◆マッサン秘話と杉村春子の教え~?』
http://ameblo.jp/tyoujin115/entry-12012838165.html  )
その話からも、「発声」が演技を大きく左右するのだと分かりますし、
それを応用して考えると、
何かの役になりきりたい時は、
声に注意してみるのは、有効な方法だといえるのではないでしょうか。


―――――

素人考えでいろいろ考えてみましたが、
注意することは、普段の自分を出しすぎない、服装、声。
この3つではないかと思うのですが。
さて、どうでしょう?



しかし。逆に言えば。
いろんな役を演じられるということは、もしかすると、
その人自身には、もしかしたら個性が薄いということかもしれません。
それはそれで、悩みの種でしょうね。。。。



ドラマ感想以外の話になりました。
最後まで読んで頂いた方、ありがとうございます。



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