ドラマ感想とは少し違う話ですが。
『アイムホーム』に出演中の木村拓哉さんについて。
先日の『SMAP×SMAP』で、こんな話がありました。



ビストロのゲストは、樹木希林さんと大泉洋さん。
SMAPのメンバーから樹木希林さんへの質問タイムがあり、
木村拓哉さんの質問と、樹木希林さんの返答が印象的でした。
この番組、本当は大泉洋さんを目当てで見てたんですけどね。。。


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以下、うろ覚えで書きますので、間違ってたらすみません。


木村さんの質問は、
役を演じる時の努力はどんなふうにされてますか?
だったと思います。
樹木希林さんの答えは、具体的な演技方法の話はせずに、
あなたの場合は自分のお話をやめたほうがいいんじゃないの?
というようなお答えでした。

ほんの一言二言のやり取りで終わったのですが、
そこから推測するに、木村さんの質問を樹木希林さんは、
自分が役になりきるためにすべきこと、
全く別人になりきるための方法の質問と受け取られたようでした。
それって、すべての役者の課題なんでしょうね。
このやり取りを聞いて、
最近よく「キムタクは何を演じてもキムタクだ」と言われるのを、
木村さん自身がかなり気にしているのではと、
樹木希林さんも察したのかなと思います。


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◆役者が役を演じる時に求められること。


樹木希林さんの答えられた言葉、
自分のお話をやめたほうがいいのではという言葉は、
普段の自分をさらけ出さないようにしては?
という意味かなと思いました。
その意図を、もう少し違う言い方をするなら、
例えば、こんなことではないでしょうか。



役者は役ごとに違う人物になっているのを求められる。
なので、演技していつもと違う自分を見せようと意識する。
そのため、いかに演技するかを追究することになる。
しかし、見る側の、いろんな人物を見たいという期待に応えるには、
役者は普段の自分を出しすぎないほうがよい。
いつもいつも、いろんな自分をたくさん見せすぎていると、
見る側はいろんなキムタクをすでに見てしまった状態になる。
そんな状態で、役者がどんな演技をしようとも、
どこかで見たキムタクが連想されて、
結局、どの役を演じても、みんな同じに見えてしまう。

だから、いろんなキムタクを普段から見せすぎないようにする。
それが結局、いろんな役柄の引出しを増やすことになる。
そんな意味ではないでしょうか。
残念ながら、お二人のやりとりは、
役者が演技の話をするのは恥ずかしいので、直接後で話しましょと
希林さんが言われて、それ以上は放送されていませんでした。
樹木希林さんが本当は何を言おうとしたか、聞けなかったので、
本当はもっと違うことをおっしゃられたかったのかもしれませんが。


木村拓哉さんは、すでに多くのドラマ出演がありますし、
それ以外にもメディアに絶えず出演してこられました。
彼ほどになると、いろんな顔を何から何まで曝け出した状態ですから、
いつもと違う人物を演じたつもりでも、
見る側は、どこかで見たキムタクと似通ったものを見つけてしまう。
そういう悪循環ができてるのかもしれませんね。


それと、もう一つ思うこと。
木村さんにしても、他の方にしても、

◆無理矢理に別人にならなくてはと思わなくてよいのではと思うのです。

その理由は、今回の『アイムホーム』がヒントになると思います。
今回のドラマでは、いつもほどキムタクっぽさが無いと、
言われる方が多いようです。
それはどうしてかと考えれば、
簡単に言うと、いつものキムタクのイメージと
家路ヒサシのイメージが、少し遠いからだと思います。
これまで、いろんなドラマでキムタクが演じてきた人物像たちは、
世の中の人たちがキムタクって、こういう人じゃないかと
思っている人物像と、かなり似通っていたのではないでしょうか。

これまでのドラマでは、自由に大胆な行動ができる役柄が
多かったキムタクですが、
その人物たちと、世間一般の人が考えるキムタク像と近かったのです。
でも、今回の『アイムホーム』では、一般的なサラリーマン役ですから、
さすがに、目を見張るような大胆な行動はしないし、
英雄のように注目されたり、スポットライトを浴びる人物ではありません。
なので、今回の家路ヒサシは、皆が想像する芸能人のキムタク像と
かけ離れているので、今回のドラマからは、
皆が想像するキムタクっぽさを見つけずにドラマを見れる。
そういうふうに思います。

つまり、
役者の演技がどうのこうのというところは、実はあんまり影響せず、
◆人物設定と見る側のイメージが、近いかどうか?
そこが問題だったのではないでしょうか。



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……と書いてきたのですが、
樹木希林さんの話は、実はもっと違う意味だったかも?と思います。
また、ちょうど、もう少し違うことも考えていた所です。
その話は、また機会があったら書こうと思います。
予定は未定ですが。。。。。


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ところで。
こんな話もありました。
樹木希林さんは、芸能人じゃなかったら何になられてましたか?
という質問に、
芸能人になっていなかったら、私はだめだったと思うと
話されたのですが、
その後、夫の内田裕也さんとの話が出て、
あの人じゃないと、私がだめになっていた。
あの人は私の重石。
あの人がいなかったら、私はじっとしていられなかった。
相手も(私を重石だと)言っていた。
とおっしゃってました。
このお話を読んでいる方で、ご結婚されている方、
自分もそうですか? そうじゃないですか?(笑)




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