入試前に自分の進みたい大学の評判を調べるのは大事だと思います。その点、受験サイトには在学生、卒業生の口コミが掲載されていて参考にする人も多いでしょう。これ、在学生が読んでもなかなか面白いです。たまたまある受験サイトで私が在籍している大阪芸術大学の評判を見たのですが、学科が15個もあるのでそれぞれに全然違う意見があるのは当然ながら、同じ学科の中でも人によってボロクソに書く人がいれば「最高です!」みたいに書く人もいて、人それぞれだなあと。
在学生の立場で言えば、実際にキャンパス内で自分の大学のことを悪く言う人をたまに見かけるのですが、そういう人はたいてい「大学とは何なのか」を分かっていない人です。学校に来て教室に入れば先生が必要なことを教えてくれる、就職は教授や学生課が紹介してくれる、みたいな。芸大は学費が高いので「高いお金を払っているのに」とお客様気分を声高に主張する人までいる始末。高校まではそれで良かったでしょう。でも大学は自ら学ぶところ。学校というより「研究機関」なんですよ。
実際、口コミで大学に高評価をつけている人は口を揃えて「自分から動かなければ何も得られない」と書いています。自ら学ぼうという人にとって大学は天国です。それこそ「高い学費」を元にして、大阪芸大ならば世界的な巨匠や新鋭のクリエイターを教員として招いています。そんな人と学外で口をきく機会なんて普通ないですよ。教員だけでなく、学内に映像や音楽の最新の機材を揃えています。舞台俳優を目指す人のために劇場が、映像作家を目指す人のために映画館があるんです。学生はそういう「機会」に対して学費を払っているはずですが、ダメな人はファミリーレストランに来たお客のように席についてオーダーを取りに来てくれるのをずっと待っている。そうじゃない、大学はレストランでいえばバイキング形式、自分の好きなものを自分で取りに行くんです。
実は、受験サイトの口コミはカラクリがあって、Googleの口コミにように自由には書き込めない。アルバイトなんです(すべてのサイトがそうなのかは知りません)。報酬をもらって書いている。その際に「正直に書いてください、悪い評価でも構いません」と言われているので低評価を付けても全然OKなんですが、やはり在学生はそこまで悪口は言えないものです。もし身バレしたら嫌だし、自分のいる場所を悪く言うなんて「じゃあそこにいる自分は何なんだよ」ってなりますから。なので、徹底的に低評価を付けている人はほとんどいませんし、たまにいても、もう中退しようと思っている人じゃないかな。口コミを参考にしようと思う人は複数の意見を見て、どんな人が書いたのかを想像して、じっくり考えてみてください。
大阪芸大の場合、多くの人が低評価を付けているのはやはり「立地」。場所がそもそも都心から遠く離れているし、キャンパスは電車の駅から歩いて通うのは厳しい距離、しかも坂を上らねばならない。「スクールバスがあるので問題ない」という人がいれば「バスは長蛇の列で乗れないこともある」などと言う人もいて、そこは時間に余裕をもって家を出られる人とズボラな人の違いかとも思います。それでも「立地」に高評価を付けている人もいて、「付近に何もないからこそ集中して4年間創作に取り組める」とのこと。そんな、ヤバイくらいに「やりたいこと」がある人は最強です。そんな人こそが大成すると思いますし、口コミや評判など気にせず大阪芸大を受けるべきだと思います。