大阪芸大の女子駅伝部が実は関西の強豪だということをご存じですか?

発足は2008年と歴史は浅いですが、 2012年に夢の舞台である全日本大学女子駅伝(杜の都駅伝)に初出場。 2018年の「第36回全日本大学女子駅伝対校選手権大会」では強豪ひしめく中、8位入賞で見事全国シードを獲得。2020年代にはミュージカル俳優との「二刀流」北川星瑠選手が注目され、多数の優秀な成績を収めました。ちなみに北川選手は現在ユニバーサルエンターテインメントに勤務して仕事と陸上競技に励みつつ、タレントとして松竹芸能に所属しているという「三刀流」選手に発展しています。

 

駅伝部が短期間に大きく成長したのはやはり指導者あってのこと。コーチの中瀬洋一氏はかつてオリンピックの金メダルに輝いた有森裕子選手や高橋尚子選手を育てた小出義雄監督のもとでコーチ修行をした人物。先述の北川選手も高校時代に中瀬監督が見出して直接スカウトしたのだそう。北川選手はもともとタレント志望だったそうですが「だったら大阪芸大の舞台芸術学科に来ればいい」と夢の両立を提案。入学後、北川選手は中瀬コーチの指導のもと期待通りに才能を開花させました。

 

現在、大阪芸大の生徒募集要項には陸上以外でもスポーツの成績優秀者の枠があり、いまだ他に例を見ない「スポーツに強い芸術大学」の評判を手にする日は遠くないかもしれません。大阪芸大の野望に注目です。

 

 

入試前に自分の進みたい大学の評判を調べるのは大事だと思います。その点、受験サイトには在学生、卒業生の口コミが掲載されていて参考にする人も多いでしょう。これ、在学生が読んでもなかなか面白いです。たまたまある受験サイトで私が在籍している大阪芸術大学の評判を見たのですが、学科が15個もあるのでそれぞれに全然違う意見があるのは当然ながら、同じ学科の中でも人によってボロクソに書く人がいれば「最高です!」みたいに書く人もいて、人それぞれだなあと。

 

在学生の立場で言えば、実際にキャンパス内で自分の大学のことを悪く言う人をたまに見かけるのですが、そういう人はたいてい「大学とは何なのか」を分かっていない人です。学校に来て教室に入れば先生が必要なことを教えてくれる、就職は教授や学生課が紹介してくれる、みたいな。芸大は学費が高いので「高いお金を払っているのに」とお客様気分を声高に主張する人までいる始末。高校まではそれで良かったでしょう。でも大学は自ら学ぶところ。学校というより「研究機関」なんですよ。
 

実際、口コミで大学に高評価をつけている人は口を揃えて「自分から動かなければ何も得られない」と書いています。自ら学ぼうという人にとって大学は天国です。それこそ「高い学費」を元にして、大阪芸大ならば世界的な巨匠や新鋭のクリエイターを教員として招いています。そんな人と学外で口をきく機会なんて普通ないですよ。教員だけでなく、学内に映像や音楽の最新の機材を揃えています。舞台俳優を目指す人のために劇場が、映像作家を目指す人のために映画館があるんです。学生はそういう「機会」に対して学費を払っているはずですが、ダメな人はファミリーレストランに来たお客のように席についてオーダーを取りに来てくれるのをずっと待っている。そうじゃない、大学はレストランでいえばバイキング形式、自分の好きなものを自分で取りに行くんです。
 

実は、受験サイトの口コミはカラクリがあって、Googleの口コミにように自由には書き込めない。アルバイトなんです(すべてのサイトがそうなのかは知りません)。報酬をもらって書いている。その際に「正直に書いてください、悪い評価でも構いません」と言われているので低評価を付けても全然OKなんですが、やはり在学生はそこまで悪口は言えないものです。もし身バレしたら嫌だし、自分のいる場所を悪く言うなんて「じゃあそこにいる自分は何なんだよ」ってなりますから。なので、徹底的に低評価を付けている人はほとんどいませんし、たまにいても、もう中退しようと思っている人じゃないかな。口コミを参考にしようと思う人は複数の意見を見て、どんな人が書いたのかを想像して、じっくり考えてみてください。

 

大阪芸大の場合、多くの人が低評価を付けているのはやはり「立地」。場所がそもそも都心から遠く離れているし、キャンパスは電車の駅から歩いて通うのは厳しい距離、しかも坂を上らねばならない。「スクールバスがあるので問題ない」という人がいれば「バスは長蛇の列で乗れないこともある」などと言う人もいて、そこは時間に余裕をもって家を出られる人とズボラな人の違いかとも思います。それでも「立地」に高評価を付けている人もいて、「付近に何もないからこそ集中して4年間創作に取り組める」とのこと。そんな、ヤバイくらいに「やりたいこと」がある人は最強です。そんな人こそが大成すると思いますし、口コミや評判など気にせず大阪芸大を受けるべきだと思います。

 

「大学生は遊んでばかり」などと言う大人は、自分たちが大学時代に遊んでばかりだったのだと思います。実際、今の大学生は大変ですよ。課題も多いし、しっかり採点されるし、インターンとか就職を見据えてやっておかなければならないこともある。バイトするのも大変。時代が変わったことを知らない人に「遊んでばかり」なんて言われるくらいムカつくことはありません。現実を見ろよって。

 

そう言うと「それは理系の話だろう」などと言うんです。違いますよ。文系だって芸術系だって事情は変わりません。学生の数が少なくなった分、大学も教育機関としてちゃんと役割を果たしているんです。あなたたちの時代よりもよっぽど、大学は大学なんですよ。今は。

 

僕は大阪芸術大学という大阪の私立の芸大に通う学生で、もちろん学科にもよりますが課題はどっさり出ます。学校にいる時間だけでは終わらないので自宅でやることも多いです。芸術系のいわゆるクリエイティブワークは「ここまでやればOK」というラインがないので、手を掛けようと思えばいくらでもかけられる。終わりがないんです。だからいつも締め切りギリギリまで制作にあたって滑り込みで提出しています。徹夜することも多いし、本音を言えばもっと遊びたいですよ。

 

ただ、「遊ぶ学生は遊んでいる」とも言えます。大学は高校までとは違って自らが主体的に学ぶ場所ですから、勉強しようと思えば先生方も大学もとことん応えてくれます。ですが、「待っているだけ」の学生はやることもなく、ブラブラ遊びに行ってしまいがちです。でも芸大の場合はそういう学生は中退してしまうことが多いですけどね。高い学費を払って何も得られないなら意味がありませんし。

 

若者で大学の悪口を言うのは、そういう半端な(元)学生です。真面目に一所懸命やっている学生は大学の悪口を言ったりしません。やる気があれば応えてくれるんですから。しかも大阪芸大は美術もデザインも映像も舞台も(その他どの学科も)、現役のプロが直接教えてくれるんです。そりゃあ中にはちょっと口の悪い先生やクセのある人もいますが、そんなことで傷ついていられないというか、僕らは自分の腕で食べていこうというクリエイターの卵なんですから、「合わない」先生であってもとにかくプロの技術を盗もうと必死なんです。

 

そういうことですので、よろしくお願いします。