土日とファンタジーの愛知公演へ行って来た。

会場へ向かう電車を待っていると「こんにちは」と言って私に声をかけてくる人がいた。リュックに下げてあるyuzuのプラ板を見たのだろう。

その人はGIFTのカバンを下げていた。私もグッズを見て嬉しくなって、話し出した。今回はそういう縁でたくさんの人と話すことができ、待ち時間や移動時間を楽しくすご合うことができた。


 アイスショーは、盛り上がった。yuzuはもちろんだが、スケーターの演技は確実に幕張よりも精度を上げていた。その素晴らしい演技にたくさんの声援が上がった。アダム・シャオのフリーはさすが現役という感じで、技術力の高さを感じた。ハビの演技はユーモアがあった。こういうスケーターは他には、友野くん織田くんしかいないような。アンサンブルスケーターを引き連れて西川さんが迫って来るガンダムは迫力があり、ライブ感が出ていた。

 yuzuの「ダニーボーイ」を見ていて浮遊感を感じた。まず一蹴りで滑る時間が長く、優雅だった。ゆったりとは別のフワッとした感じがあった。ジャンプはスピードを勢いではなく、煙のような対空時間に変えるている。スピンと衣装の動きがマッチしていた。

 ミーティアは、曲に合わせたスピードと歌詞との一体感に包まれたyuzuが見えた。夜空に星を散りばめたようなライトで会場は宇宙に。ロボット同士の対戦をイメージさせる速くてカクッとした動き。激しい戦いの閃光のようなライトが会場を黄色く光らせる。右の翼をもがれた白鳥のような動き、そこからの最後の力を振りしぼった3A。あっという間に終わってしまった。途中でトリーを肩に乗せていたなあ。動きの意味がわかって来ると、歌と重なって壮絶なシーンが見えて来る。

 演技が終わったyuzuは、下を向き、聞こえて来そうな呼吸をしていた。すぐには動けなかった。最後まで全力を尽くした。ありがとう。


 ショーが終わって、会場を出た人の中から「あっさりと終わったね。最後だから何かあると思ったわ。」という声が聞こえた。それを聴いてゾッとした。満身創痍で滑っていたことは誰の目にもはっきりとしていた。その後、退場して急いで着替えてエンディイグに登場すると細かくて早いステップを刻みながらリンクいっぱいに滑った。その後のジャンプ大会も4Tを跳んでそこからのスピンを綺麗に決めた。これ以上一体彼に何をしれほしいのか?実は私も密かに期待をしていたのだが、彼の演技を見ていて胸がいっぱいになって来た。もう十分見させてもらった。

 

 帰りの電車の中でスマホでガンダムを見て、ミーティアを繰り返し聴いていた。

 たまたまXを見ていたら「才能だけで万人の心は打てない。万の努力と挫折と努力する勇気と。 天才は天から選ばれた人ではなく、一段一段 天に登っただけのこと。」というような文を見つけた。

 この言葉に深く感銘を受けた。今回の旅は初めから終わりまで素晴らしいものを私に与えてくれた。日々はありがたし。生きるっていいなあ。