子どもの頃は今度生まれてくるならもっと足が長くなりたい、小顔になりたいと思っていた。
小学生の時は発育測定に座高があった。計測すると先生が「72cm」等とハッキリ言って書き間違えないようにしていたが、それが嫌だった。
私の数値を聞いた時の周囲の人の表情 みんな黙っているが、ヒソヒソ話しているように思えた。
中学校で体操部に入った。顧問の先生が練習している私を見ながら「この子は手も足もとても短いのよ」と友人に話しているのが聞こえた。
それからは練習メニューの足振りで、たくさん足を振った。もしかして伸びるかも?(悲しい)
自分の足を見ると脛が小学生3年生で止まっていた。
顔が大きいことに気づいたのは、中学1年生の時の集合写真。それまでは、気にならなかったのだが。
その時の集合写真を見ると顔の大きさが2人だけ違っていた。1人は身長が高いからまあいいか。もう1人が私。
なんとか小さくしたいと髪の毛で顔が少しでも隠れるようなヘアースタイルにしようと試みたが、ショートヘアーでは無理。オマケにやや縮毛。
あの頃は今度生まれてきたらじゃなく、今すぐ変わりたかった。
だから勝手に自分と似たような悩みがあるだろうと思える人を見つけて、少しでも優越感を味わおうとしていた。(やなヤツ🤮)
でも、暗い日々を送っていたわけでもなかったし、中学校時代は楽しかった。
何故だろう。絵を描くのが得意で、周囲が認めてくれていた。ダビィンチとゴッホが好きだった。
でも、画家になりたいと思ったことはない。
作品が売れるのは難しいし、自己中心的な生き方で生活が乱れているイメージがあった。
今考えるとあの頃は大した悩みもなく、只々自分のためだけに生きていた。
生まれ変わるなら、また人間でいいかな。できればちょっとだけ足が長くて顔が小さくて、思いやりのある人がいいなあ。