「……もっと積極的になりましょう」
小学校の時の通知表に書かれてあった。
その頃はPTAの時に通知表を担任から渡され、母親は「先生から『もっと積極的になりましょう』と言われた。」と話していた。
その時からこの言葉が頭の中から消えていかない。「自分は積極的な人間じゃないんだ。」
みんなと同じと思っていた私にとって、この言葉を素直に受け入れることはできなかった。
それでも積極的になるために授業中に手をたくさん挙げようと思ったが、間違えたらどうしようと思うとなかなかできるものではなかった。
私はおとなしい子どもだったので積極的ではなかった。だが、通知表に根気強いと書かれていたこともあった。
その言葉を見て、自分はそう言う子どもなんだと分かり嬉しかった。
だから、作業や活動はコツコツと頑張ろうと思ったし、頑張ることができた。