いつも「ミワさんなりすます」を見てそのままにしておくのだが、その日は「3分ドキュメンタリー」と言う番組だった。
4つのドキュメンタリーを扱っていたが、私は自閉症の少年を扱った内容に胸が熱くなった。
5歳で自閉症と診断されたその少年は、どうしても人とうまく会話ができなかった。
そのことを「話したいことは話せず、関係のない言葉がどんどん勝手に口から出てしまう。自分の体さえ自分の思い通りにならなくて、まるで不良品のロボットを運転しているようだ」と本に書いていた。
「子どもが望んでいるのは親の笑顔だからです。僕のために誰も犠牲になってはいないと子ども時代の僕に思わせてくれたのが僕の家族の凄いところです。」とも書いていた。
「自分の体さえ自分の思い通りにならない」
切り替えがうまくできない孫を思い出す。
声を掛けられれば、すんなりと止めるられるのに自分からはなかなか止められない。
家では、宿題が分からないと「教えて」と言えず、分からない自分にイラつき大声を出したり、床を蹴ったりする。
自然と湧いてくる感情のコントロールが効かないのだ。その事がよく分かった。
そして、「子どもは親の笑顔を望んでいる」と言うことを今まで考えた事がなかった。
孫が3歳くらいの時、孫のことで母親である娘と私は困った表情で話していた。
3歳でも自分のことで困っていると感じたのか、孫は私たちの所へ来て「笑って、笑って!」と催促するように言った。
私たちが呆気に取られた表情をすると連合いが、「笑ってやれよ」と言った。そこでやっと笑顔を作った。
ごめんね🙏 分かってやれなくて。孫はあの時からもう分かっていたんだ。
孫の前では笑顔でいよう。そして良いところを探して褒め、孫が笑顔になるようにしよう。
先日、フリー参観の後、孫の好きな肉まんを持って孫のアパートへ行った。両親に参観の様子を伝え、真面目に頑張っていたことを伝えた。
それが嬉しかったようで、帰る時いつもはテレビを見ながらバイバイするのに、その時は玄関まで見送ってくれた。
気持ちが通じ合えると言うことは素晴らしい。