正直言って、yuzuの演技を見ることができなくて残念。アイスショーも全部中止になり、GPシリーズを楽しみにしていた。だが、yuzuの決断には敬服する。

 世界選手権の中止が決まった当たりからyuzuは考えていたのではないだろうか。まず、コロナは今後どのようになるか。それに伴い、自分はどうすべきかを考えたのではないか。今までは怪我に悩まされてきたが、今回は感染症。怪我は自分自身が気を付ければよいことだが、感染症はそんなに簡単なものではない。スケートリンクに感染症をもってこないようにしなければいけない。そのためにはまず、自分自身が最大の注意を払わなくてはいけない。yuzuは自分の影響力を知っている。自分が動けば周囲も動く。ファンも動く。その動きを安全な方向へ持って行きたい。4月中にはGPシリーズがどうなろうと自分は出場しないことを決めていたのではないか。そう決断した上で卒論を完成させる覚悟を決め、一生懸命に取り組むことができたのではないだろうか。

 

 10月のアメリカ大会がどのように行われるか注目が集まるところだが、yuzuの決断を聞いて自分の出場をどうするか考え直している人もいるだろう。yuzuのように練習拠点から離れた国にいる選手や開催国に住んでいない選手にとっては、入国に伴う自主隔離に悩んでいるところだろう。来年のオリンピックのことを考えると少しでも大会を開き、各国に選手選択の機会を設定してやりたいところだが、スケート関係者に感染がでるとどうなるか。

 

 全日本にはyuzuは出場するのだろうか。もし、大会が行われるのであれば出場するだろう。その場合、スケ連には感染防止に対する考えをいろいろ示すだろう。その考えを受け入れてくれたところで出場するのではないだろうか。今はとにかく元気に練習しているようであり、そのことが分かって嬉しい。でも、はやくクリケットへ行ってオーサーのもとで練習をさせてやりたい。オーサーもそう願っているはずだ。