コロナでこの先への見通しがもてず、練習もできない不安な中で、一生懸命に勉強をし、卒業論文を完成させた。オリンピックを連覇した人が卒業論文に懸命に取り組んで完成させた。今までの実績で十分なはずなのに、羽生結弦はそういう大学、学部を選ばなかった。yuzuは研究することが好きであり、スケートを様々な角度から研究してみたいという思いで早稲田大学の人間科学部へ入学した。yuzuの探求心は様々なものを求めていくが、それは彼を険しい道へと向かわせてもいった。そして、7年間という年月を経て、スケートの未来を考えた卒業論文を完成させた。4CC後のCBCのインタビューで「自分はスケートをするために生まれてきた。」と言っていたが、今その言葉の真意を感じる。

 羽生結弦は自分の人生をスケートに捧げていく。高山真は、羽生結弦はそういう人間だということをかなり早いうちから見抜いていたんだ。