今日も夜明けは澄み渡っていた。わずかに白み始めた東の空を見て家を出た。冬のウォーキングは、空気が澄んでいる。冷たい空気が冬らしくてよい。今日は空の青を邪魔するものがない。妙高山も火打ちも山はやっぱり冬がいい。もっと雪が降って山が白く際立つともっと良い。

 

 いつものルートを歩きながら今日はどの当たりで日の出が見られるか考える。yuzuが怪我をした翌日から祈ることを決めた。もう少しで太陽が出てくると思って東の空の稜線を見ていると太陽が出てきそうな空の辺りにスーッと線のような雲。長さは太陽の直径の1.5倍くらい。あれ、雲が動いてる。右に動いていく。もしかしてUFO?そうだ、UFOに向かって祈っちゃえ!

「フュギュアスケート世界選手権で羽生結弦が自分のやりたい演技ができますように。」2回祈った。そして、まぶしい太陽の光が稜線からこぼれようとしていた。太陽が出る瞬間だ。やっぱり出る瞬間は特別の力が私を照らす。「yuzuが怪我なく、病気になることなく過ごせますように。そして、世界選手権で自分の求める演技が、4Aができますように。そして、すべての人にそのことが分かりますように。」3つのことを祈った。何回も祈った。気持ちが落ち着く。温かい太陽に照らされながら家までの残された距離を歩いた。今日も仕事を頑張ろう。