浮かれる前にすっきりさせたいことがある。すっきりと言っても、自分なりのすっきりだが。

まず、織田君が浜田コーチを提訴したこと。かなり精神的に来てしまったようだ。提訴するのはかまわないと思うが、この時期というのはどうなのか考えたい。関大も同じようなことを言っている。織田君に相談されたとき関大がきちんと事実関係を調べて、織田君に説明していなかったことが、ここまで進展してしまった原因ではないか。織田君はシーズンに入る前に気持ちを整理したかったんじゃないかな。だが、大学の対応は曖昧だった。だから織田君はシーズンだろうとなかろうと遠慮せずに自分の思いを訴えなければということになったのではないか。織田も相当な決断をしている。日本のスケート界にとってかなり苦しい状況にしてしまっているが、そこをきれいにすることが、他のコーチのためであり選手のためになると信じて訴えている。

 ただ、選手はどうなんだろう。コーチの気持ちが揺らいでしっかりとコーチングができないとなると不安である一人のコーチの問題ではなく、コーチと共に行動するスタッフにまで影響を及ぼしていることだろう。そうなると選手だ。紀平は大丈夫か。NHK杯が迫っている。フィギュアスケートの選手は、特に女子は選手生命が短い。ピークが短い。シーズンの中でも調子が些細なことで揺らぐ。特に精神面の不安は大きく競技に左右する。

 

 もう一つある、宇野君だ。ランビエールコーチのもとで復調しているとあったが、そこで気になったのが、じゃあ、その前は誰がコーチしていたんだ。本田君だったような???????そこではどうだったんだ。コーチはジャンプは跳べると思っていたのか。これで戦えると思っていたのか。それともGPシリーズ前は1人で練習をしていたのか?そうであったとしてもその前にいたコーチがしっかりとアドバイスをしたり、不安であれば強化部長に話したりしていなくてはいけない。実際はどうだったんだ。宇野はよい経験をしたということになっているが、果たしてそうか。そんな経験をしなくてももっと自分を高める経験もあったはずだと思う。選手生命は短い。ここまで来てそんな遠回りをする必要はあったのか。今季の宇野君を見ているとソチオリンピック後のカザフタンの英雄を見ているようだ。

 

 今季の日本のフィギュアスケート界はこれからもっと混乱してくる。この混乱に巻き込まれずに選手は、自分の競技、自分の演技に集中してほしい。