昨日は、昼も夜もタダ飯だった。
昼は法務書籍の営業に奢らせてしまった。こっちから誘っておいて、甘えてしまった。
でも、今年5万円以上使っているからまぁいいか。今回も7千円の本を契約したし。値切ったけど。
夜は顧問先の飲食店で、新商品の試食。こんな仕事をする時もある。
前宣伝通りとても美味しかったが、ここもちゃっかり甘えさせていただいた。
これはきっちり仕事でお返しします。
大袈裟ではなく社運をかけた待望の新メニューなので、慎重に感想、アドバイスをしなければならない。
成行き上、味についてもコメントするが、すべきことはあくまで経営的な視点での助言だ。
気をつけなければならないのは、個人の感想になってはいけないということ。
なんせこっちは料理のプロではないのだ。中小企業診断士の試験に味覚という科目はない。
あくまで客観的でなければならない。個人的な感想を言う場合は、
必ず「これはあくまで私の個人的な感想ですが。。。」と前置きを置くようにしている。
お客様の中には、コンサルタントというと何でもわかる人にみたい絶対視される方も多い。
信用していただいているお客様にこそ慎重な対応が求められる。
診断士仲間の中には、「この商品は必ず売れます!」とか断言してしまう人がいるが、
これはどうかと思う。実は、このタイプの方が顧客の評価は上がるのはわかっているのだが、
道義的にどうかと思う。
事業、商品の良し悪しはコンサルタントと言えども安易に評価できるものではない。
中には、誰がどう見てもいい商品だというものもあり、その時には私もそう断言するが、
ほとんどは好みに個人差が出るものが多く、断言することは危険である。
重要なのは、その物自体ではなく、それが産まれたプロセスだと考える。
どんな能力、経験、資格を持った人が発案しているのか、発想の原点は何か、
そこに顧客の視点、意見は入っているのか、試行錯誤されているか、きちんと客観的な視点で
評価されているか、妥協していないか、あるいは科学的な理論で見た時に有効な法則に
則っているか、例えば、デザイン的に配色が商品のイメージに合致するものかなど。
プロセスは経営理論により客観的に評価できる。
プロセスがしっかりしていれば、いいモノができる可能性が高い。
たとえ今回失敗に終わったとしても、次はうまくいく可能性が高い。
逆に、プロセスに齟齬があると、今回たまたまうまくいったとしても、次はどうなるかわからない。
以前も申し上げたが、whatよりhowそしてwhyが重要なのだ。
コンサルタントは客観的で適正な評価、判断のため、「何」には目を瞑って、
「なぜ」と「どのように」に着目すべきである。