今日のエピソード
「西郷隆盛に学ぶ愛される秘訣~敬天愛人~」
今回も愛される秘訣を幕末の英雄、西郷隆盛から紐どきます。
明治維新の終盤、薩摩・長州連合(明治新政府側)vs会津・庄内連合(徳川幕府側)で戊辰戦争が起こりました。
結果は薩摩・長州連合が勝ちます。
普通、負けた側は勝った側を憎みませんか?
なんと西郷は、負けた側の庄内藩からとても愛されたのです!
それは、敗者に対する西郷の接し方がそうさせたのでした。
薩摩藩は庄内藩の戦後処理に当たりました。
庄内藩主の酒井忠篤(ただずみ)は切腹覚悟で、薩摩藩のボスである西郷と面会しました。
平伏した酒井忠篤。顔を上げると・・・
西郷が穏やかな顔をしているではありませんか。
しかも、西郷は「悪かったとわかったのならそれでいい。切腹して詫びるなどとんでもないことです」と言うのです。
続けて、酒井が庄内藩の武器をすべて差し出すと申し出ると、西郷は言いました。
「貴藩は、北方からのロシアの攻撃に対する備えとなる藩です。この武器はこのまま、すべて保管しておいてください」
「敗軍の将に、こんな言葉をかけてくださるなんて・・・(泣)」と酒井は感動しました。
これがきっかけで、庄内藩は西郷を敬い、愛するようになりました。
上野にある西郷さんの銅像は有名ですが、あの銅像は酒井が発起人となり建てられました。
西郷はなぜ、敗軍の将にこのような温かい言葉をかけたのでしょうか。
薩摩藩主に問われた西郷はこう答えています。
「戦に負けて降伏するのだから、もしこちらの言葉が激しければ、向こうは思うことも十分に言えないじゃないか」
こう答えた背景には「敬天愛人」の思想がありました。
敬天愛人:人を相手にせず、天を相手にせよ。天を相手にして、己を尽くし人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし
「常に天を相手にするように心がけよ。天を相手にして自分の誠意を尽くし、決して人を咎めるようなことをせず、自分の真心の足りないことを反省せよ」という意味です。
このような思想を持っていたため、西郷は誠意を尽くし、咎めるようなことをしなかったのです。
弱っているところに、こんなに誠実にされたら好きになってしまいますよね(笑)
心理学では、成長には憧れる人をマネすると良いという考え方(モデリング)があります。
それに、こんな大きな心で人に接したら、そんな自分のことを好きになれそうだなって思うんです。西郷さんのように温かいことが言えるようになった自分を想像すると、なんだかウキウキしませんか?
西郷さんのマネをして、人を咎めることなく、誠意を尽くせば愛されるようになるのかもしれませんね☆