こんにちは。


染色家の柚木沙弥郎さんが逝去されましたね。

私は彼の作品がとても好きでした。


特に

燕が大きく染められた作品を初めて見た時には、滲み溢れてくる何かを感じとりえもいわれぬ体験をしていました

あれは、今でも私の人生における宝だと思っています


どんなツールを使っていようと、全ての表現者はみな平和に資すると感じているのですが


私の中で柚木沙弥郎さんの作品は、言いようの無いスケールでかつ遍く…

本当に言葉にはならない


私はその理由というか、起因するものが戦争体験にあると思っていたのですが

生誕100年企画の時の映像か本の中で、彼が戦時中の実体験を話しているのを目にする機会がありました。内容は忘れたけど


本当は書きたいことがあるのだけど

書こうとすればするほど

本当のことから遠くなっていく


書こうとすればするほど

本当に伝えたいことは伝わらない確信に変わっていく


多分本当は

誰かに伝えたくなんてなくて

共感もいらなくて


ただ

あの時感じた感情は唯一無二の透明な場所からきていたことを確かめたかっただけなのかもしれません