よく「取り返しのつかない事」とか言うが、人が亡くなるということほど取り返しのつかない事はないと思う。誰の力をもってもどうにも出来ないことだし、時間を戻すこともできない。誰かと喧嘩をしたり、家族がバラバラになったり、いろんな事はあるけれど生きていれば、それは取り返しのつかない事ではないと思う。喧嘩別れをしても心から詫びれば、また元に戻ることだってできるもの。
暗い、後ろ向きな話ばかりだけれど、1年が過ぎても悲しみは癒えず、形を変えてさらに後悔も悲しみも増す。
今まで生きて来て、つらいと思うこともあったし、悲しいと思うこともあった。後悔も数え切れないくらいして来た。でも今までのそんなことは何でもない事。
今、本当に取り返しのつかない事が起きたのだ。
朝、起きた時と夜眠る時、そして仕事が終わった時がつらい。
朝は、「ああ、拓也は隣にいないんだ。」と現実を思い知らされる。
夜眠る時は拓也と過ごした日々、闘病中の拓也の苦しみ悲しみ、そして最後の時を思い出す。
そして仕事が終わった時、帰っても拓也はいないんだ。『お母さん、今日の晩ご飯なに?手伝うよ。』と言ってくれた声は聞けないんだ。と思う。
ほんと、どうしてこんな取り返しのつかない事が起きてしまったのだろう・・・・・・
手の指先から足の指先まで悲しくて、胸といっしょにきゅ~んと痛む。