試合を振り返って。 | 真 水野竜也の賞金稼ぎ日記

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『誠吾さん。』

今回の試合を少し自分なりに振り返りたいなと思います。

僕は、長いこと格闘技をしてますが試合前はやはりナーバスになるし、夜寝れない事がほとんどです。

国内の試合ではいつも家から試合会場に向かうのですが、今回はより集中して試合前のコンディションを整えたかったので初めて会場近くのホテルをとった。

海外で試合の時は、4日前からホテルに泊まるので自由に調整できるけど、子供がいる自分は日本ではそうはいかない💦どんなに嫁が気を遣ってくれても娘が泣いたり、僕を起こしに来てしまうのでゆっくりもしていられない事があった。

今回は、計量が終わった後ホテルに入り、ストレッチしたり、散歩をしたりしながら、身体と心を整えていった。身体というより心を整えていく作業の方が多かった気がする。

今回の対戦相手は、自分が格闘技始めた頃に一緒に練習をしていてお世話になった誠吾さん。

気持ちを作るのに時間がかかった。

僕は、格闘技はスポーツではないと思っています。スポーツというよりは、【決闘】、【殺し合い】に近いと思ってます。

審判がいて、トドメを刺さないだけでそこまでの過程は殺し合いだと。

殺し合いなら失神すれば、頭を潰されて確実に殺される。MMAは、審判がいて、そのトドメを刺さない様に身体を張って止めてくれる。だからギリギリの安全は保たれている。

そんな競技だと思っています。

だからこそ、少しでも心を通わせた人と試合をするのは避けたかった。

試合前も目も合わせたくなかったし、喋ることも嫌だった。それは憎しみからではなく、自分の中の迷いを断ち切る思いでした。

試合前の煽り映像でも言ったけど、喧嘩が出来る。誠吾さんは本当に『男が惚れる男』
。どんな時も堂々としてるし、僕なんかと違って戦う事に迷いがない。そんな人だから僕も闘うと決めた以上全力で戦わなければ失礼になると思って心を切り替えていった。

試合はというと、一瞬だった。

たまたま僕のパンチが先に当たった。

時の運。

勝負とはそういうものだと思う。

試合後、僕が誠吾さんにかける言葉なんてなくて、リング上では『ありがとうございました』だけ言って金網を降りた。

その後も控室で大丈夫かなとずっと思っていた時、救急隊が廊下を歩いていたので、ゾッとしたけど結果誠吾さんではなくてホッとした。誰かが救急車で運ばれるほどのダメージを負ってしまったのは辛いけど、誠吾さんではなくて良かったとホッとしてしまった。

イベントが全て終わり、帰ろうとした時誠吾さんが歩いてるのが見えたが勝者が敗者にかける言葉なんてない。そっと帰ろうとしたら、誠吾さんが話しかけてくれた。『いやー狙われてたねー、効いた』と。

明るく話しかけてくれる誠吾さんは、やっぱり漢だと思った。

今回、誠吾さんと試合できて良かったのかなと思ってます。堂々としてて本物の漢と試合できて、そして勝てて、、、本当に光栄です。

身体はピンピンしてるので早く次の試合がしたい‼️

格闘技は、怖いけど、辛いけど、最高だ‼️



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