548粒目「デブと、豆腐と、ウィンナーと、赤色と」 | 砂のブログ

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「線は無数の点から成り、…」で始まるボルヘスの
“砂の本”の様に、始まりも無ければ終りも無い
日々の営みの中で感じたことや思いついたことなどを
つらつらと綴っていこうかなと、ね。

意外と多い
思い違いや考え違いから
長説明にならないものを
ザッと幾つか





デブってさ
見た目の暑苦しさから
当然、
体温も高い様に
思えるけど
実は、
低いんですよね


脂肪ってのは
肉や筋肉と違って
代謝が無いから
熱を発しないわけで

大量の発汗は
近寄ると蒸気のごとく
ムァッとするけど

触ってみるとアレッ?

寧ろ、痩せている人の方が
体温は高いんですよ。


因みに、
冬でもデブが薄着なのは
脂肪が盾になり
寒さを防ぐからで
体温が高いからでは
ありません。


ま、だから
冬眠する動物は
その前に沢山食べ
脂肪という防寒着を
着るんですよ。




先日、

木綿よりも堅い
“堅豆腐”が
スーパーに売ってたので
思わず購入。


日本人の
多くが好むのは、
絹→木綿
→おぼろ、高野、他

それをそのまま
豆腐の歴史にも
当てはめがちだけど

最初に作られた豆腐製品は
実は“豆乳”で

次に、
豆乳を固めたもの
つまり、
おぼろ豆腐

それを更に
保存の効く様にした
堅めの豆腐
つまり、
木綿豆腐で

絹豆腐は、
それらが日本に伝来後
しばらくして
日本で開発された
日本発祥の豆腐
なんですよ?



ま、だから
豆本来の味を感じるには
根本である
豆乳や
堅めの豆腐
だったりするわけです。




“ウィンナー/Wiener”
というのはソーセージの
ことでは、ありません。


オーストリアの首都
ウィーン
Wien
に、
er
が付いた

“ウィーンの~”という意味で

つまり、
ウィーン産のものは全て
ウィンナーです。


“ソーセージ”は、

調味した挽き肉を
腸詰めしたものの
総称で

ウィーンで作られた
ソーセージだから
ウィンナー・ソーセージ
な、わけですから

厳密に言うと
ウィーン以外で
作られたソーセージを
ウィンナー・ソーセージと
呼ぶのは

ウィーンと
オーストリアの人々や
そこでウィンナー・ソーセージ作りに
関わる人々への

侮辱だよね。


日本では、
JASの決めた
規格基準で

羊の腸に詰めた
直径20mm未満の
ソーセージを
ウィンナーソーセージ

豚の腸に詰めた
直径20mm以上36mm未満を
フランクフルトソーセージ

牛の腸に詰めた
直径36mm以上を
ボロニアソーセージ

と、していますが

ウィーン及び
オーストリア
フランクフルト及び
ドイツ
ボロニア及び
イタリアの

ソーセージを作る
ソーセージを愛する
人々に対し
とんでもない失礼を
国をあげて
かましてるわけだし

ソーセージが
日本に広まったのは
第一次大戦で捕虜となった
ドイツ人数名と
その後来日した
一人のオーストリア人の
おかげなのに


ボロニアって呼称も
ホントはボローニャだしね

日本の
寿司店で
修行をしたこともない
外国人が
外国で
寿司店を
これぞ本場の的な
謳い文句で出店してたら
とても不快でしょう?

それと同じこと、
なんだよね。




ソーセージ繋がりで
も一つ、

“赤いウインナー”

は、どうして赤いのか?


以前は、
余り宜しくない
素材を使用していたので
色身の悪いのを誤魔化す為にで

しかも、

赤い色は
現在は、
合成着色料だけど
以前は、
とある昆虫の体液を
染料として


ま、ある意味
合成着色料という
化学によるものよりも
自然と言えるわけで
そっちの方が
とも、思うけど

消費者に黙ってたのが

ねえ?


それと、

質の悪い素材は固まり難いので
それを補う為に
結着力が高いウサギの肉を
混ぜてたんだよね。