463粒目 「梅毒と、男性優位社会」 | 砂のブログ

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「線は無数の点から成り、…」で始まるボルヘスの
“砂の本”の様に、始まりも無ければ終りも無い
日々の営みの中で感じたことや思いついたことなどを
つらつらと綴っていこうかなと、ね。

謹賀新年


前粒で
書き切れなかった

“梅毒”

漫画
動物のお医者さん
風に言うと“パリダちゃん”が

何故日本では
感染者が
増加しているのか?




色々と理由は
考えられますが
先ずは専門家の考察を
拾ってきたので
紹介すると

例えば、


性感染症が
専門の
医学博士
尾上泰彦氏は

患者の中には
来日中の
アジア圏の女性も
いると考えられます

と、

又、

寄生虫学
感染免疫学
熱帯医学
などを、
専門とする
医学博士
東京医科歯科大
名誉教授
藤田紘一郎氏は

コンドームを
着けずに
セックスするからです
若い女性は
世間知らずで
受け身になりがちだから
コンドーム無しで
したがる男性に
つい押し切られてしまいます

HIV感染が
深刻だった頃は
注意の呼びかけが盛んで
若者もコンドーム装着を
心がけましたが
最近はHIVを軽視し
梅毒を昔の病気だと
見くびっているため
予防が手薄になっている

などと
述べていて

いや
ホント、

酷いな。




尾上氏の言う
来日中のアジア圏の女性
というのは

水商売や
性風俗で
働くために
発展途上国や
発展途上の地域から
来日している
女性らのことを
指しているのでしょうが

尾上氏の
言い回しからは
彼女らが母国から持ち込んだ
元凶の様にしか聴こえず

勿論、

無視できない
事実無根ではないこと
ではあります

が、

発展途上国の
そういった状況を
憂える感は微塵もなく
迷惑がっているだけにしか
上からにしか思えないんだよね


それってさ
差別というか
忌むべき対象を
限定し排除しようという
誘導にもなりかねず


魔女狩り
ってさ、

村人全員が一斉に
“あいつが怪しくね?”
と、思い付くわけじゃなく

地位や権威や
知識が有る者の
示唆によって
起きるというか
興こされるわけで

なんかさ、
そういう感じっぽくない?


それに、

留学生や
ごく一般的な
仕事の都合で
来日をされている
女性らまで
嫌疑の目で視られかねないし

ねぇ?




そして、
藤田氏
なんだけどさ

女性蔑視的な
言い回しも不快ですが

無知で
無分別な
若い女が悪い
と、
言っている様に
しか聴こえないんだよね


悪いのは
押し切られる方
ではなく
押し切るバカなオスの方
でしょ?

藤田氏の
言い回しでは

本能でも
欲望でも
性的欲求の
着地点が
射精であり
中に出すこと
しか
考えられない
頭に無い
しょうもないオスの

擁護や
言い訳にしか
思えないんだよね。


何故、
押し切られる
女性が増えているのか?
を、様々な
角度や要因から考察するなら
まだしもさ

短絡的な人間が誰しも考え付きそうな

世間知らずで
受け身になりがち
などという
女性への偏見と差別で
くくるって

金や地位
名声などの権力を持つ
男性に多く見られますが


政治家とかに
よくいるでしょ?
女性差別的な発言で叩かれる
奴って

男性優位社会を形成する
象徴の様な思考に

ホントに学者なの?

と。




国立感染症研究所
による
20代前半の
女性に
急増している
というデータが
あるにはあるけどさ

藤田氏の
言う様に
受身となる若い女性に
着眼するなら

受身となる若い女性を
いいようにしようとする
相手となる男性に
全ての問題と原因が
あるわけで

そこを
どうにかしなければ
どうにもならない

でしょう?




もう少し続きます。