4/13時点。
宮古市田老町。
今回、田老で記録された津波の規模は最大38m。
周囲を急峻な山々に囲まれていて、津波が山の斜面を
駆け上がりやすい地形なのか、過去にも同様の規模の
津波が記録されています。
田老では、そんな過去の教訓から、
2km以上に及ぶ防潮堤整備、
津波発生時の避難経路確保、避難訓練など、
万全と思われる対策を講じてきていました。
海岸沿いは、市街地の裏手になっていたので、
防潮堤を気にして見ることもなかったですし、
田老駅付近の国道45号沿いから海が見えても、
三陸沿岸どこにでもあるような堤が見えていただけで、
その規模を気にしたことはありませんでした。
今回の津波は、この市街地全体を飲み込んでしまい、
辺り一面が開けてしまい、今では街があった場所全体が、
見渡せるようになってしまいました。
万全に思われた国内最大級の防潮堤は、
そこかしこで破壊されて横倒しになっていて、
改めて津波の威力を実感させられます。
宮古市田老町は、ほかの三陸沿岸の街と同様、
背後に急峻な山々を背負っていて、
海岸との間の狭い僅かな平地に街ができています。
このため、過去の津波の被災後も、
山手に住宅地を移すことをせず(できず)に、
津波浸水区域内に街を形成していきました。
当然のことながら、
38mの津波を防ぐ防潮堤など整備できるはずもなく、
山手も造成できるような地形ではないので、
住宅建設は浸水区域外でと言われても、
その用地確保は容易ではありません。
海岸から100m以上上った台地の上に移住すれば、
毎日の生活にも支障をきたしかねません。
こうした問題をどう打開するのか。
行政指導による都市計画が不可欠なのはもちろん、
強力な意思決定と指導力が求められています。




