2013年6月30日に「里親探しの譲渡会」で譲り受けた生後2ヶ月の兄妹猫のチー(♂右側)とミー(♀左側)
(詳しくは「猫」書庫でご覧ください)
その男の子のチーがLGL悪性リンパ腫で6歳7ヶ月の短い生涯を終えた闘病記を綴っていきます。
同じLGL悪性リンパ腫にかかってる猫を飼ってらっしゃる方の参考になればと…
「消化器型リンパ腫は高齢(平均11歳)のFeLV陰性猫に発生しやすい。腸壁の肥厚が認められ、胃、腸間膜リンパ節、腸管付属リンパ節に病変が発生しやすい。腹部膨満、嘔吐、下痢、血便、重度の脱水・削痩などの症状が見られる。特殊なタイプとしてLGLというリンパ腫があり、非常に悪性度が強い。
発生部位によっても予後は大きく異なる。消化器型リンパ腫の生存期間は平均7~10ヶ月であるが、LGLという特殊なタイプのリンパ腫は非常に予後が悪く生存期間は平均2ヶ月である。」
下記の記事の続きです。
チー下部尿路疾患のため病院へ(オス猫6歳)
愛猫チー(6歳♂)LGL悪性リンパ腫闘病記その1
愛猫チー(6歳♂)LGL悪性リンパ腫闘病記その2
2019年8月14日(水)、小腸の異常な膨らみを摘出する開腹手術をして
退院5日後の23日から頻尿が再び始り、3分くらい頑張って数滴オシッコ
また歩いてはオシッコ、歩いてはあっちにオシッコ、歩いてはこっちにオシッコの繰り返し
25日はゲリ気味だったけど、今思うと下痢は亡くなるまでありませんでした。
8月26日(月) 抜糸と、病理検査の結果を聞きに病院へ。
2週間ぶりにエリザベスカラーが取れてほっと一安心のチー
ですが病理検査の結果、消化器型の「悪性リンパ腫」=血液の癌であることが判明しました。
しかも一般的なリンパ腫より悪性が強く、とても進行が早いLGLリンパ腫(大顆粒リンパ球性リンパ腫)で、リンパ節や他臓器にも転移し、無治療なら余命2ヶ月だそうです。
(LGLは人間なら悪性リンパ腫の0.1%しか報告されてない極めて稀なリンパ腫)
ただ、別の病気で病院に通ってたまたま見つかった早期発見で[食欲不振、下痢、嘔吐]など明らかな癌の症状が現れてからの2ヶ月なんで、チーはまだ血尿頻尿しか症状がないから、まだまだ頑張ってくれるんじゃないかな…って思ってます。
治療方法は抗がん剤かステロイド剤しかないと言われ、私自身癌になっても抗がん剤治療はしない派なんで炎症と痛みを抑えるステロイド剤治療を即答しました。
先生は「こんな早期発見は珍しいから早期に抗がん剤治療したらどれだけ生きれるか試してみたい」とおっしゃったけど体力・免疫力の低下や副作用が心配だし、これもチーの寿命だと自然の摂理に任せることにしました(家に帰って旦那に話したら同じ意見だった)
当面の困り事のオシッコに関してはロイヤルカナンの食事療法で様子をみてくださいとの事。
抜糸、1ヶ月分のステロイド剤、ロイヤルカナン2kg <12,852円>
傷口見せてねーーー
痛々しい…
ロイヤルカナンはユリナリーS/0
8月28日 エリザベスカラーが取れてもミーとは今までのように仲良くなれない
頻尿も27日治ってマーライオンのようにシャーーーっとオシッコ出すけど若干黄色い???
8月30日 久しぶりにお散歩
9月4日 美味しいのか結構食べてくれる
9月前半は夜中に活動して昼間は寝てばかり(夕方やっと起きる)
でも元気でよく遊び、よく食べ、よくオシッコこいて、ウンチも以前より細くなったけどちゃんと出す
9月19日から頻尿ぎみとなり、20~22日と3日間すっと酷い頻尿でした。
9月25日(水) 薬を貰いに、LGL悪性リンパ腫癌宣告から初めての1ヶ月検診に行って来ました。
体重は5.00kgと0.2kg減少してたけど
先生は「体重も変わってませんねー、下痢などの症状がなければステロイド剤だけでまだまだ生きそうですね、なんにしLGL悪性リンパ腫でこんな早期発見は初めてのケースだからなんとも言えません」とのこと。
1ヶ月分のステロイド剤のみ(1日1回1錠服用の錠剤<5,508円>
オシッコは相変わらずペットシートで立ちションだけど、ウンチもよくこいて食欲もバカほどあるんで、私らはチーのこと【余命2ヶ月詐欺】と呼んでいました(笑)
ネットでLGLリンパ腫を調べまくったけど、相当末期にならないと症状が出なくて、病院に来院した時に「余命2ヶ月です」と言われるみたいです。
どの猫もぐったりして激痩せしてるらしいけど、チーはあまり体重減ってないし、頻尿以外は病人らしくないんです!!
あまりにも早期発見で、末期症状出るまで5年ぐらいかかるのかも?
そしたらこの病気の発症平均年齢の11歳になる訳で…
ま、とにかく月に一回ステロイド剤を貰うのに病院行くから毎月体重測定してもらおうと思ってました。
10月1日 この春から富山市内の実家を猫仕様に建て替えてて、ついに完成したので
チーミーを連れて新しい家で遊ばせました。
チーの部屋も作ったので病気が悪化してオシッコうんち垂れ流しになったら一面にペットシートを敷いてチーだけ隔離しようかとも考えてました…
10月10日、車に乗ってはしゃぐチー
シニアカーも乗って喜ぶチー
10月19日から再び頻尿
いつも3日ぐらいで治るのに今回は5日間も!!!!
特に21日が酷かった
お気に入りの茶の間のペットタワーに登って寝たのはここら辺が最後
でも22日に頻尿が治り、夕方チーミー揃って脱走し2時間外で遊びまくる
10月24日(木)、LGL悪性リンパ腫癌宣告から2回目の定期検診。
何故か体重は5.28kgと増えていて(1ヶ月前は5,00kg)
先生も「体重増えてるから食欲もあるみたいですねー、お腹も膨らんでいないし新たな腫瘍もできてないみたいですね」...
私「1週間前にまた頻尿と血尿あったけど、いつものように血尿は1日で頻尿は5日で治まりました」
先生「早期発見だからステロイドだけでもまだまだいけそうですね。薬は1ヶ月半にしときますか?」
私「体重知りたいから1ヶ月ごとでお願いします」
と、いうことで余命2ヶ月詐欺はまだ継続中(^^;
ステロイド剤1ヶ月分のみ<5,610円>
一昨日は夕方にチーミー揃って窓から脱走し、ルンルンで2時間も外で楽しんでました(笑)
誰が見ても病人には見えない…
10月28日、チーだけ再び脱走
今思えば元気だったのは10月末までだったのかもしれない
10月30日 血尿
動画はアメーバアプリからでないと載せられないみたいなのでサムネイルのスクリーンショットで
(左上はミー)
11月2日、垂れるほどの血尿
11月4日、寝てばかり
11月7日、オシッコが真っ黄色
11月8日、ちょっと元気になり、久しぶりにちゅらちゃんとデート
11月9日、外に出たいと言うので寒いけどお外に
その晩から明らかに具合が悪くなる
で、コタツを出してあげたら珍しくミーとくっ付いておネンネ
11月13日、前日から飲み食いもせず、ぐったりと寝てばかり
11月14日(木)、一昨日から一切お水も食事も摂らなくなって寝てばっかり(オシッコはトボトボ歩いてペットシートにする)で、あきらかに今までと様子が違うので、旦那が
「一生のお願いだから病院に連れてやってくれ!このまま薬を飲ましたほうがいいのか、無理やりちゅ~るや水を与えてもいいのか、聞きに言ってくれ」と哀願するので14日午前中に動物病院に行って来ました(旦那はビビりで悪い結果だったら卒倒するから病院には絶対行けないそうだ)
体重は4.65kgとついに5キロ切ってしまいました…
持参したペットシート見て「黄疸でてますね。目にも黄疸の症状出てます。悪性腫瘍が肝臓に転移したみたいです。」
このままだと本当にあと数日…
点滴をすれば年内持つかも…とのことで、とりあえず点滴だけ<4,290円>
(強制給餌、強制給水、飲み薬NG)
余命2ヶ月は詐欺だったけど、2ヶ月半過ぎてガクっときてしまいました
しかし点滴の威力はすごくってめっちゃ復活!!!!
二日間焦点定まらないくらいぐったり寝ててオシッコ行く時はヨボヨボの爺さん猫みたいな歩き方だったのが、点滴打ってから元気になり昨夜はモリモリ餌を食べ、今日はいつも通り「外出たい~」と玄関たたきにゴロゴロ
点滴も延命治療の一つだけど、これだけ効くのなら定期的に点滴に連れて行こうと思います。
14日に点滴打ったら見違えるように復活したけど、点滴の効果は2日で切れ土曜日の夜から、またグッタリ
・ご飯も水も摂らない
・焦点が定まらない...
・一人になりたがる
・冷たい床に移動してうずくまる
・スフィンクスのように伏せの姿勢で寝る
どれもネット検索すると最期の症状でよく現れるらしく
11月18日(月)、再び動物病院に行きました。
旦那は「点滴であれだけ復活するなら何回でも点滴打たせたい」
私は「点滴が切れるたびに辛い思いをするなら最期の一回だけのほうがいいんじゃないか」
「点滴打つにしても頻度で悩むし、2回目3回目も初回と同じような効果が出るか判らないし、チーが何度も苦しむだけ」
…と、治療方針が分かれた為、先生に判断を委ねることにしました。
先生は「点滴が切れても苦しい訳ではない、毎日点滴に来る方もおられるけどお二人の意見を聞くと週2回の頻度がいいと思います」と言われ、これからは担当先生が居る月曜日と木曜日に点滴打ちに行くことにしました。
体重は4.45kg
点滴のみ<4,290円>
ところが一回目と違い、点滴打ってからも全く回復せず、家に戻ってきて8時間ずっと一階事務所の薄暗い棚の下に隠れるように寝てて、夕方二階に連れてきても寝床で寝ないで冷たいフローリングばかりに横たわります。
旦那は「俺が悪かった!もう点滴行かんでいい」
「とてもじゃないけどチー見とれん…実家で寝る」と布団を丸めて逃げ出しました
(晩御飯食べて風呂入ってから実家へ行き、朝9時頃帰って来る)
ミーは一切チーの看病をせず、近づくのはチーのご飯を盗み食いする時だけ…
ネットの転記ですが
「猫は死期を察すると家から出て行って姿を見せなくなる」という話をよく耳にします。
しかし、それは間違いです。
猫はからだが弱って体温が下がってくると、風呂場のタイルなど冷たい場所にからだを横たえようとします。そんな時、飼い主としては「からだが冷たくて寒いだろう」と気遣って、温めてやりたくなります。
しかし、温めると猫は喜ぶどころか非常に嫌がります。冷たいところで寝ているほうが気持ちがいいようです。からだが弱っている猫は、自分の体温を下げることによって、エネルギーの消費を最小限に抑えようとしているのかもしれません。」
なんか、、、もうダメかも…続く