仕事でヤマハSR400のお相手をしました。
現在でも人気のある車種ですが、既に絶版になったんだっけ?
綺麗なSRで、シートは張り替えている様です。
ご近所ショップから、「火が飛ばないので見て」とのご要望。
今まで蓄えたSRの配線図を引っ張り出して、各配線を
確認しようと思いましたが、手持ちの配線図とこのSRは
回路構成が違うみたいです。
ヤマハは同じ車種でも、年代によってかなり配線構成を
変更します。
スズキは逆に、同じ車種なら配線構成変更が少ないので
苦労する事が少ないので、非常に助かるのですが。
まず調査の原則、ショートの原因となるバッテリーを外します。
SRのバッテリーは、とても容量の小さい物が付いています。
SRは極力単純な回路構成を狙ったのか、点火系がオフ車と
同じ回路構成で、点火にバッテリーを必要としていません。
そのため、保安装置だけをバッテリーで活かせば良いので、
大きなバッテリーは必要無いんですね。
まず、楽にクランキングできる様、プラグを外します。
真っ黒ですが、湿っていませんね。
火が飛んでいないのなら、この状態はおかしい。
キャブがCRに替わっていますが、キャブの手前に見える
2つの防水コネクタ、
これがエンジン側から出ている、点火に関係するコイルと
ピックアップの配線。
切離して、それぞれの出力を確認しますが、値は正確に
分かりませんが、出力されています。
問題無いように思えます。
次にシート下のイグナイタ(青矢印部分)配線に移ります。
ギボシで接続されている黒/白配線は、キルスイッチに
行っている配線で、
先に「オフ車と同じ」と書いた通り、エンジンRUNでOFF、
エンジンSTOPでONになる事を確認して、これもOK。
その他の配線(110型6極コネクタ)は、配線色から使用用途
を推測ができず。
なので、ここまで調べた結果から・・・
「火、飛んでんじゃね?」って事になって、
点火テスターのギャップ電極を繋いで、キックしてみます。
火、飛んでるね。(笑)
点火は問題無し。
ご近所ショップさんに、「火飛んでるからキャブじゃねぇか?」
と言って、無償で返しました。
ご近所ショップ、忙しくて疲れてるのかな?
何で持ってきたんだろう?
おしまい