前回掲載のネット詐欺の怒りが、いまだ収まらない日々ですが、春ツーを控えてドゥカ SS900ieのメンテをしなければなりません。
詐欺で入手できなかったバーネットクラッチディスクは、
別ショップさんから2.5諭吉さんで入手。
結局、詐欺+今回購入で4.7諭吉さんを費やしてしまいました。
ヤレヤレ (-。-;)
思い直して作業です。
まず右カウルを、クイックファスナー4本とネジ5本を外して取り払い、クラッチカバーを開けます。
クラッチスプリングとリテーナーは、純正から変更されていました。
各プレート類の消耗が進んでいる様で、プレッシャープレートの位置は、奥に入り込んでいるようです。
スプリング6本を外し、プレッシャープレートを外すと、
今までのクラッチディスクは、打ち抜き時の面取り状の部分は無くなっています。
一番手前が1.4mmでしたが、残り8枚は1.8~1.9mmでした。
一番手前は減ったのではなく、最初から薄いのかも。
純正新品を知らないので、判断できません。σ(^_^;)
フリクションプレートは、まだフェーシングが残っていますが、土台のプレート厚が2.1mm、フェーシングを含めた厚さが2.8mmなので、フェーシングの残りは片面0.35mmです。
こちらも純正を知らないので元厚が分からず、どの程度減ったのか判断がつきませんが、そろそろ交換時期だったのかな~と、勝手に思っています。
購入したバーネットのプレート類ですが、箱の上のドライブプレート(フリクションプレート)と、右下のスチールのドリブンプレート(クラッチプレート)、そして右上のBプレートと書かれていたダンパープレートです。
純正のフリクションプレートは、土台(ベース)プレートは鉄の様ですが、バーネットはアルミベースらしく軽いです。
各プレートが収まるバスケットも鉄の様なので、純正だと ”鉄vs鉄” だからどちらも同じに減りますが、バーネットだと ”鉄vsアルミ”なのでバスケットの勝ち。
よって、バスケットへの攻撃性は減少し、バスケットの寿命が延びるんじゃないでしょうか。
国産だと乾式と湿式の違いはありますが、S3などではアウター(ドゥカのバスケット)がアルミ、フリクションは樹脂ベースなので、アウターが減る事は少ないです。
メタルのクラッチプレートは、二種類あり
左側の一番厚い物が、一番奥に入ります。
純正だと同じ厚さの物が二枚入っている代わりです。
バスケットの摩耗,バリ等がひどければ、インナーのクラッチドラムを外さなければならないかなと思っていましたが、錆びは少々発生しているものの、さほどヒドイ状態ではなかったので、そのままディスクを組むことにしました。
7.4万kmも走っているので、一度は交換しているんでしょうね。
メタルのクラッチプレートは、保管のため油が付いていたので脱脂し、付属の取説に従って順番に組み込みます。
純正(旧品)の今までの各プレート寸法合計と、バーネット(新品)のプレート厚合計は計算上0.2mmほどバーネットの方が薄くなりますが、入れただけだと各部にガタがあるので、ほんの少し新しい方が手前まで来ました。
ちゃんとスプリングまで組み込めば、多分同じぐらいの厚みになるんじゃないかな。
カバーを付ける前に、やる事が2点ほど。
まずパッキンゴムです。
以前(前のオーナーさん時期に)作業した時に、パッキンが内側にズレたまま組み込んだため、一部クラッチに喰われてしまって、パッキンが欠損しています。
使用には問題はありませんが、内側にずれる癖が付いているので、点付けでシリコン接着剤を塗布し組み付けました。
純正クラッチカバーは、
気休め程度の熱抜き穴と、ディスクのカス排出口を開けて、取付完了です。
試運転してみると、減った状態の純正ディスクと、リリースポイントは同じ感じです。
エンジンが冷えた状態ですが、取り替え前は左手小指を抜いて完全に握りきらないとニュートラルが出ませんでしたが、バーネットは小指を残した3本握りでニュートラルが出ます。
はたさん同様、スパッとニュートラルが出ると、とても楽ですね。≧(´▽`)≦
2日掛かるかと思っていましたが、バスケットの状態が良かったので、1日で終了。
バイクで帰宅します。
以前装着したETCのテストのため、瀬田から東名に乗ります。
ホッ! ETCも動作OKです。v(^-^)v
これで春ツーの準備はすべて終了。
楽しみだな~
おしまい