退職してバイク電装屋

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自分のDUCATI SS900ieやスズキRH250Cのメンテ,お仕事のバイク電装作業中心のブログ。
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仕事でお相手しているモンスター800。

 

前日までに調査を済ませたので、実際の作業に掛かりましょう。

 

メーター基板がダメで、ウィンカーが正常機能しないので、

新たに従来型のウィンカー回路を作る事にしました。

 

まず、メーターコネクターから。

メーター

メーターを外し、メーターユニットからコネクターを抜いたら、

前後左右のウィンカーに行っている4本の配線を切断 する前に

 

そのコネクター端子に12Vを印加して、それぞれのウィンカーが

点灯する事を確認。

 

メーター裏切り離し

確認が取れたら、カットします。

 

カットしたけど間違ってたって、取り返しがつかないからね。 (;^_^A

 

カットした配線のコネクター側は絶縁処理した。

 

次、スイッチ側の配線。

 

今後、スイッチ交換する事も考えられるので、スイッチ側の配線には

手を付けません。

 

メインハーネス側で処理します。

 

左スイッチコネクター前

初日に外した左ハンドルスイッチのメインハーネス側コネクター。

 

ウィンカースイッチの左右と、ウィンカーリレーからの配線3本と、

ホーン電源の1本、コネクターケースからピンを抜きます。

 

ホーン電源は、ウィンカーリレーの電源に使用するのに、分岐の

配線を作ります。

 

この配線に、絶縁処理で熱収縮チューブを被せるため、一旦

外しました。

 

左ハンドルスイッチの配線色は、カワサキ系と同じでしたので、

左スイッチコネクター後

スイッチ側と色を合わせてコネクターピンを作り、ケースに挿し込み

ハンドルスイッチの配線は完了。

 

ケース右上側の黒い熱収縮チューブが掛かっている線が、

電源の配線。

 

ウィンカー電源当該回路

ヒューズの「-STOP+HORN-」と書かれた10Aヒューズの回路が、

ウィンカー電源になります。

 

この電源配線も導通確認して、接続先が間違っていないか

確認済み。

 

ウィンカーリレー

黄色のタンク近くのメインヒューズと、左側の黒いエアクリケース

近くの純正リレーの間に、新たにウィンカーリレーを設けました。

 

ウィンカーリレーには電源のV色線と、ウィンカーリレー出力のBr線

(ウィンカースイッチに行く線)を接続。

 

メーター裏接続

今度はハンドルスイッチのメインハーネス側から新たに引いた、

左右の配線(Gr,G)と、メーターコネクターから切り離した前後左右の各ウィンカーと配線接続。

 

上の画像のGrとGは何をするかと言うと、ダイオードを接続して、

メーターのインジケーターに行く配線です。

 

ここまで作って、2日目終了。 (;^_^A

 

さあ3日目です。

 

メーター

純正のウィンカーインジケーターは、スピードとタコの間の上部に

あり、一番上の真ん中1個がウィンカーです。

 

ここに純正と同じ色の緑のLEDを仕込みました。

 

メーター裏ギボシ端子

インジケーターは左右で1個ですが、お客様のご希望で左右に

分けたい場合を考え、ダイオードを抜けた後の配線で左右別々に

ギボシ端子を設けています。

 

インジケーター球を用意して、このギボシの先を繋ぎ変えれば、

左右別々のインジケーターになります。

 

ここまで出来たら、ハンドルスイッチのコネクターを接続した後に、

確認のためリレーの電源端子に12Vを印可し、

 

ハンドルスイッチを操作して、ウィンカー左右が点滅することと、

インジケーターが正常に反応することを確認。

 

大丈夫、正常機能しました。 (^ ^)v

 

バッテリーを接続し、タンクを元に戻し、ライトカウルを付けたら、

今度はすべての保安装置機能と、エンジン始動を確認。

 

アッ!、フロントブレーキを握ってもブレーキランプが点灯しません。

が、ブレーキランプスイッチは当方で持っていないタイプのスイッチ。

 

お客様側で対処してもらうことにして、当方の作業は終了です。

 

最終的にウィンカーの回路はこうなりました ↓

 

作る回路は、それほど難しい回路ではないのですが、流用する

純正回路が想定している回路と合致しているか、確認する

ステップが多くて、

 

思ったより時間がかかった作業でした。

 

 

 

 

 

 

おしまい