仕事でお相手しているモンスター800。
前日までに調査を済ませたので、実際の作業に掛かりましょう。
メーター基板がダメで、ウィンカーが正常機能しないので、
新たに従来型のウィンカー回路を作る事にしました。
まず、メーターコネクターから。
メーターを外し、メーターユニットからコネクターを抜いたら、
前後左右のウィンカーに行っている4本の配線を切断 する前に
そのコネクター端子に12Vを印加して、それぞれのウィンカーが
点灯する事を確認。
確認が取れたら、カットします。
カットしたけど間違ってたって、取り返しがつかないからね。 (;^_^A
カットした配線のコネクター側は絶縁処理した。
次、スイッチ側の配線。
今後、スイッチ交換する事も考えられるので、スイッチ側の配線には
手を付けません。
メインハーネス側で処理します。
初日に外した左ハンドルスイッチのメインハーネス側コネクター。
ウィンカースイッチの左右と、ウィンカーリレーからの配線3本と、
ホーン電源の1本、コネクターケースからピンを抜きます。
ホーン電源は、ウィンカーリレーの電源に使用するのに、分岐の
配線を作ります。
この配線に、絶縁処理で熱収縮チューブを被せるため、一旦
外しました。
左ハンドルスイッチの配線色は、カワサキ系と同じでしたので、
スイッチ側と色を合わせてコネクターピンを作り、ケースに挿し込み
ハンドルスイッチの配線は完了。
ケース右上側の黒い熱収縮チューブが掛かっている線が、
電源の配線。
ヒューズの「-STOP+HORN-」と書かれた10Aヒューズの回路が、
ウィンカー電源になります。
この電源配線も導通確認して、接続先が間違っていないか
確認済み。
黄色のタンク近くのメインヒューズと、左側の黒いエアクリケース
近くの純正リレーの間に、新たにウィンカーリレーを設けました。
ウィンカーリレーには電源のV色線と、ウィンカーリレー出力のBr線
(ウィンカースイッチに行く線)を接続。
今度はハンドルスイッチのメインハーネス側から新たに引いた、
左右の配線(Gr,G)と、メーターコネクターから切り離した前後左右の各ウィンカーと配線接続。
上の画像のGrとGは何をするかと言うと、ダイオードを接続して、
メーターのインジケーターに行く配線です。
ここまで作って、2日目終了。 (;^_^A
さあ3日目です。
純正のウィンカーインジケーターは、スピードとタコの間の上部に
あり、一番上の真ん中1個がウィンカーです。
ここに純正と同じ色の緑のLEDを仕込みました。
インジケーターは左右で1個ですが、お客様のご希望で左右に
分けたい場合を考え、ダイオードを抜けた後の配線で左右別々に
ギボシ端子を設けています。
インジケーター球を用意して、このギボシの先を繋ぎ変えれば、
左右別々のインジケーターになります。
ここまで出来たら、ハンドルスイッチのコネクターを接続した後に、
確認のためリレーの電源端子に12Vを印可し、
ハンドルスイッチを操作して、ウィンカー左右が点滅することと、
インジケーターが正常に反応することを確認。
大丈夫、正常機能しました。 (^ ^)v
バッテリーを接続し、タンクを元に戻し、ライトカウルを付けたら、
今度はすべての保安装置機能と、エンジン始動を確認。
アッ!、フロントブレーキを握ってもブレーキランプが点灯しません。
が、ブレーキランプスイッチは当方で持っていないタイプのスイッチ。
お客様側で対処してもらうことにして、当方の作業は終了です。
最終的にウィンカーの回路はこうなりました ↓
作る回路は、それほど難しい回路ではないのですが、流用する
純正回路が想定している回路と合致しているか、確認する
ステップが多くて、
思ったより時間がかかった作業でした。
おしまい








