昨日ちょうどつけたテレビのドラマのセリフ


「あなたに会うために産まれてきたんだなぁって思った」


これ、私も思った。

何のために産まれてきたのか・・・。

ただ産まれてきて生きてると思ってた。


でも、ちぇきを産んで、何年か育ててきて、ふと「ちぇきに会うために産まれてきたのかなぁ」って思った。

それは、とても納得できる気持ちだった。

ちぇきに会うために、今までの人生嫌なことがあったとしたら、それなら納得できるなぁって思えた。


どちらかといえば普通でない家庭に育って、DV男にも出会って・・・私の人生こんなもんって思ってた。

夫と出会って、普通の生活ってこんなにいいものなんだな~って実感した。

父と母の喧嘩のない毎日。明日食べるお米の心配をしなくていい毎日。

生活の心配をしない毎日が、こんなに穏やかなものだとは知らなかったな~。


ちぇきが産まれて、どうしてこの子はこんなに私を求めて、私じゃなきゃだめなんだろう??って本気で思った。

横に寝るなら私じゃなくてもいいじゃん。って思った。

夜中、ふぇ~って泣きそうになったとき、「はいはい、大丈夫よ~」と、声をかけてとんとんすると、すーっとまた眠りに落ちるちぇき。不思議でたまらなかった。なんで私が声をかけただけで、また眠るのか。


具合が悪いときは、私意外はよせつけないちぇき。

私がそばにいたって、具合がよくなるわけではないのに、どうしてそんなにそばにいて欲しいのか・・・。


こんなに私自身を必要とさることはいままでなくて、すごく不思議で新鮮だった。

そして、ものすごい自信を与えてくれた。


笑いかけても、話しかけても無反応だった赤ちゃんの頃のちぇき。

3歳過ぎてたくさん笑ってくれるようになって、やっとかわいいって思えた。

友達の子どもを見て、赤ちゃんて笑うんだ・・・って思った。


それでも、私を必要としてくれるちぇきがとてもかわいく思えて、自分はこの子に会うためにいままで生きてきたんだな~って思えた。

なんだかそれだけで生きてきた意味があったような気がした。



ちぇきがお腹にいるときは、出産が怖くて、心配で、予定日なんてこなければいいのにって思ってた。

今もちょっと怖いけど、今度はとっても赤ちゃんに会いたい。

赤ちゃんのちぇきは、どうあつかっていいのかわからなくて、とにかくもう育てるのに必死だった。

昨日、赤ちゃんの服が風に揺れるのを見ながら、早く会いたいな~。かわいいんだろうな~って、思った。

自分の気持ちがこんな風に変わるなんて、自分でもびっくりだけど、人って変わるんだね。


今でも寝るときは「ママ、お手手貸して」って言って、私の手を握ったりしながら眠るちぇき。

最近では「ママ、眼鏡の方向いたらだめなの。ちぇきちゃんの方向いてないとだめなの。ちぇきちゃんが寝ても、眼鏡の方向いちゃだめなの」と、言います。ベットの横のテーブルに、眼鏡を置いてるんですが、そっちを向いて寝るのではなく、自分の方を向いて寝ろと、毎晩必ず言います。

「向いてるよ。今も向いてるでしょ」って言うと、「うん」と言って、寝ます。


こんな私を、こんなに信頼していいの??って思うけど、まだまだ母がすべてなんでしょうね。

もうすぐお兄ちゃんになるちぇき。

母を独り占めにできるのは、あと少しになっちゃったね。

あと少し、ベタベタしようね。