「かもめ食堂」見ました。深夜やってたのを録画して。


淡々とした映画が好きなので、これもなかなかよかったです。

小林聡美が好きなんです。片桐はいりは、鶴太郎に見えるんです。

もたいまさこも好きです。「やっぱりねこがすき」が好きだったので。


わからないことは最後までわからない映画でした。まるでおとぎ話のような映画でした。

「いらっしゃい」って言葉っていいな、「どうぞ」と差し出されるコーヒーやご飯ってあったかいな、って思いました。


3人で、もくもくとおにぎりを握るシーンを見て、なんだかジーンとしました。

外国で、初めて会った日本人同士でも、きっとおにぎりならもくもくと握れるはず。

役割分担しなくても、のりを出したり、お皿を出したり、みんなで黙っていてもあうんの呼吸で作れるのではないかと思いました。


日本のソウルフード


誰もがおにぎりには嬉しい思い出、悲しい思い出、懐かしい思い出・・・何かを持っているんじゃないかな。



ちぇきとおにぎり。私にも忘れられない思い出があります。

ちぇきは1歳10ヶ月まで、食べ物を手で口に運ぶということをしませんでした。

いつも口を開けて、食べさせてもらっていました。

私がパンを持っていると、口を近づけて食べようとしていました。

「犬みたいだねぇ・・・」と思っていました。

スプーンを持たせても、パンを持たせても、お菓子を持たせても、どうしても口に運ぶことができなかったちぇき。


どんな状況だったかは忘れてしまったけど、ちぇきにおにぎりを作ってあげました。

ちょっと手が離せなくて、ちぇきにおにぎりを持たせておいたんです。

いつもは食べさせてもらうのを待っていたちぇきだったのに、この日は、おにぎりを口に運んでいました。

一口、また一口と、ちゃんと自分で食べています。


ちぇきが、自分で食べてる!!ああ、なんだか人間みたい!って思ったのを覚えています。

そして、嬉しくてボロボロ泣いてしまいました。


「かもめ食堂」を見終わって、ちぇきに、夫に、おにぎりを作ってあげたくなりました。