こんにちは。いつもありがとうございます。
商業出版エージェントの にのまえ遼です。
今回は、閑話…ですが、商業出版を真剣にお考えの方には、参考になるお話だと思います。
現在、今月に出版されたHさんの書籍を、
ベストセラーにするための仕込みでバタついております(;’∀’)
世の中で、良い商品だから売れるのかって言うと、そうではないですよね。
実際、良い商品を扱っているのに、経営難の会社はいくらでもあります。
マーケティングを学んだことがある人なら、ご存じだと思うのですが…。
商品力があるというのは、ヒット商品になるための最低条件。
商品力があって…。
きちんと、マーケティングをしていくからこそ、売れるのです。
実は、本も同じでして…。
本の内容が良ければベストセラーになるのかというと、そうではないのです。
それどころか、ある意味、他の商品より、ヒット商品になるのが難しいと言ってもいいかもしれません。
何故なら…。
日本の書籍の流通は「再販制度」になっているからです。
「再販制度」とは、出版社が本の価格を決め、書店ではその決められた価格(定価)で販売しなければいけない代わりに、本が売れなければ、基本的に取次店という問屋さんに返品できるシステムのこと。
つまり、他の商品のように、付加価値を付けることで価格を高めることもできないし、安売りセールをすることもできない。
その代わり、売れ残れば、返品をすることができるんですね。
これってですね…。
極論を言うと、書店は本を売っているのではなく、販売スペースを貸しているビジネスモデルだってこと。
で…。
書店の販売スペースは有限。
それなら、出来る限り、売れる本を並べたほうが売上は伸びるというもの。
だから、売れる可能性の高い、ネームバリューがある著者や、話題の本を平積みにして並べるわけです。
その結果…。
逆説的ですが、お客様の目に触れる機会も増えるので、ネームバリューがある著者や、話題の本はさらに売れるんですね。
ところが新人作家さんの場合…。
書店にすれば、売れるかどうか分からないので…。
少しの期間、平積みにして、売れなければ、すぐに本棚か、在庫用倉庫に移動されてしまう。
もしくは、販売スペースが大きくない書店だと、そもそも仕入れないことすらも少なくない。
その結果…。
それだけお客様の目に触れる機会も少ないので、売れるのが難しくなる。
だから、新商品(新人作家さん)が売れるってのは、普通の商品が売れるより難しいんですね。
他の業態だと、新商品を前面に押し出したPRをしますけど、書店では、売れ筋商品をPRするのが一般的だからです。
もちろん、出版社として、売れる本にするための努力をしています。
それが、手に取ってもらいやすいタイトルだったり、目立つデザインの表紙だったりするわけです。
でも…。
それ以外にも、ベストセラーにするために、著者サイドでできることはある。
その仕込みのお手伝いで、本日は、こんな時間になってしまいました(;'∀')
これまでたくさんの新人作家さんの出版をサポートをしてきましたが…。
ベストセラーになる作家さんは、書籍の販売を出版社に任せっきりにせずに、自助努力をしているタイプの人が多いです。
出版された後、この本をベストセラーにするにはどうすればいいんだろう?
と考える人が、売れる作家になって、2冊目、3冊目と出していくことになるんですね。
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