こんにちは、わいさんです。


株価や為替が急に動くとき、ニュースでよく聞くのが…


FOMCの発表を受けて…」という言葉。

この「FOMC」こそ、アメリカの金利政策や金融の方向性を決定する、最も注目される会合です。


でも実際には…


  • 「FOMCって何の略?」

  • 「どんなことが決まるの?」

  • 「どうして相場が動くの?」


といった疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?

今回は、FOMC(Federal Open Market Committee)とは何かを基礎から丁寧に解説します。



✅ FOMCとは?


**FOMC(連邦公開市場委員会)は、アメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)**の一部門です。


FOMCの役割は、


アメリカの金利水準金融政策の方針を決定すること。

そのため、世界中の投資家・トレーダー・経済関係者が注目している会合です。






🏛 FOMCの構成メンバー

FOMCは次のようなメンバーで構成されています:

  • FRB理事会の7人(常任)

  • 地区連銀の総裁5人(毎年入れ替わり)
     → うちニューヨーク連銀総裁は常に含まれる

この計12人が、アメリカ経済の現状を議論し、政策金利などの方針を決めています。



🕐 FOMCの開催スケジュール

FOMCは年に8回(約6週間ごと)開催されます。
通常は
火曜・水曜の2日間
にわたって行われ、2日目の終了後に結果が発表されます。

  • 発表時間(日本時間):木曜午前3:00 or 午前4:00(夏・冬時間で変動)

📌 経済カレンダーでスケジュールを確認しておくと安心です。


📝 FOMCで決まること

FOMCでは、以下のような重要なことが決定・発表されます:


発表内容 解説
政策金利 短期金利(FF金利)の誘導目標を設定
ステートメント(声明文) 経済見通し・政策方針・物価へのスタンスなどを記述
経済見通し GDP成長率・失業率・インフレ率の見通し
ドットチャート メンバーによる金利見通し(年4回)
記者会見 パウエル議長が政策の背景・今後の方針を説明


💰 FOMCが市場に与える影響

FOMCの決定は、株価・為替・債券市場に強い影響を与えます。

📈 たとえば:

FOMCの内容

市場の反応の例

金利引き上げ

ドル高・株安・金利上昇

金利据え置き

内容によって上下どちらにも動く

金利引き下げ

ドル安・株高・債券価格上昇


FOMCが予想と違う判断をした場合は、相場が大きく変動することもあります。
特に、**ドル円相場や米国株(S&P500・ナスダック)**への影響が大きいため、トレーダーは発表の前後に要注意です。



🔍 FOMCでチェックすべきポイント

FOMC後のマーケットを正しく読み解くために、以下の3つに注目しましょう:

  1. 政策金利の水準変更があるか?(利上げ・利下げ・据え置き)

  2. 声明文の内容に変化があるか?(インフレの捉え方、経済見通しなど)

  3. パウエル議長の記者会見のトーンは?(タカ派か、ハト派か)


🧠 「タカ派」「ハト派」とは?

用語

意味

タカ派

インフレ抑制重視 → 利上げに前向き

ハト派

景気回復重視 → 利下げに前向き


FOMC関連の報道でよく出てくるワードに「タカ派・ハト派」という表現があります。


FOMCのトーンが「タカ派的」であれば市場は引き締めを意識し、

「ハト派的」であれば緩和政策への期待が高まる傾向があります。



✅ まとめ|FOMCを知ることは“相場を読む力”につながる

FOMCは、アメリカ経済の金融政策を決める最重要イベントです。
その結果は、金利、株価、為替、あらゆる市場に影響を及ぼします。

  • 何が決まるのか?

  • いつ発表されるのか?

  • 市場はどんな反応をするのか?

この3つを知るだけで、相場に対する理解が格段に深まります。

「FOMC発表日は、投資の注目ポイント!」
そんな視点を持つことから、金融リテラシーを高めていきましょう。


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