こんにちは、わいさんです。
ニュースや投資情報サイトでよく見る
「CPI(消費者物価指数)」。
発表のたびに「インフレ加速」「利上げ懸念」「株価下落」といった言葉が並びます。
でも、こんな疑問を持っている方も多いはず。
🔸 CPIってそもそも何の数字?
🔸 発表されたらなぜ株やドルが動くの?
🔸 FRBの政策とどう関係するの?
今回は、CPI(Consumer Price Index)とは何か?どこを見ればいいのか?なぜ重要なのか?を、初心者にもわかりやすく、かつ実務で役立つ視点で解説します!
✅ CPIとは?|米国の物価上昇を測る「インフレのモノサシ」
CPIは、Consumer Price Index(消費者物価指数)の略です。
米国労働省の労働統計局(BLS)が毎月発表しており、
家庭が実際に購入するモノやサービスの価格動向を表す指標です。
🔍 CPIの中身って?
主な構成項目と具体例
| 主な構成項目 | 例 |
|---|---|
| 食料品 | 食パン、野菜、外食など |
| 住居費 | 家賃、住宅保険など |
| 交通・エネルギー | ガソリン、電気代、車など |
| 医療サービス | 診療費、保険料など |
| 教育・通信 | 授業料、携帯料金など |
これらの価格を合算・加重平均して、**「前年同月と比べてどのくらい物価が上がったか」**を計算します。

✅ CPIとインフレの関係
CPIが前年より上昇しているということは、
「生活に必要なコスト=物価が上がっている」=インフレが進んでいるという意味になります。
たとえば:
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CPIが前年比+3.7% → 物価が3.7%上昇した
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CPIが横ばい(+0.0%) → 物価は変わっていない
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CPIがマイナス → デフレの可能性あり
✅ 「コアCPI」とは?注目される理由
CPIの中でも特に重要なのが、コアCPI(Core CPI)です。
これは、価格変動が激しい「食品」と「エネルギー」を除いたCPIのこと。
理由は、ガソリンや野菜の価格は天候や国際情勢で大きく変動しやすく、物価全体のトレンドを読みづらくしてしまうからです。
📌 FRB(米連邦準備制度理事会)などの中央銀行は、この「コアCPI」を金融政策の判断材料として重視しています。
✅ CPI発表のスケジュール
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毎月中旬ごろ(10〜13日)に前月分を発表
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米労働省 労働統計局(BLS)より公表
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日本時間では午後9時30分(夏時間)または午後10時30分(冬時間)
📈 CPIと相場(為替・株式・金利)の関係
CPIはインフレを示す指標なので、それが高いか低いかによって、
中央銀行の「金利の動き」への思惑が変わり、相場が大きく動きます。
例えば…
CPI結果とFRB・市場の反応の関連性
| CPIの結果 | FRBの見方 | マーケットの反応 |
|---|---|---|
| 予想より高い | インフレ懸念 → 利上げ方向かも | 金利上昇、ドル高、株安になりやすい |
| 予想より低い | インフレ鎮静 → 利下げ近い? | 金利低下、ドル安、株高になりやすい |
特にドル円(為替相場)や米株(ナスダック、S&P500)はCPI発表直後に大きく反応します。
💡 CPIはこう読み取る!初心者向けポイント解説
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前年比と前月比を両方チェック
→ 年単位のトレンド、月単位の変化が両方重要 -
ヘッドラインCPIとコアCPIの差を比較
→ ガソリン価格の急上昇でヘッドラインだけが高くなることもある -
予想値とのギャップに注目
→ 市場は「予想との差」に最も敏感です!
✅ CPIと他のインフレ指標の違い(PCEとの比較)
CPIとPCEの主な違い
| 項目 | CPI | PCE |
|---|---|---|
| 発表機関 | 労働統計局(BLS) | 商務省 経済分析局(BEA) |
| 重視する主体 | 一般市場 | FRB(政策判断) |
| 価格の反映 | 小売ベースの固定バスケット | 実際の消費活動に基づく動的調整 |
米国では「CPI」と「PCE(個人消費支出価格指数)」という2つの物価指標があります。
✅ FRBは主にPCE(特にコアPCE)を重視しますが、
市場参加者(投資家・トレーダー)は速報性の高いCPIに注目します。
📅 2025年のCPI注目発表日(予定)
主な経済指標 発表スケジュール(2025年5月~7月)
| 発表月 | 対象月 | 発表日(日本時間) |
|---|---|---|
| 5月 | 4月分 | 5月14日(火) |
| 6月 | 5月分 | 6月12日(水) |
| 7月 | 6月分 | 7月11日(木) |
※変動の可能性あり。事前に「経済指標カレンダー」で要チェック!
✅ まとめ|CPIを知れば、相場の動きが読める!
CPIは、「私たちの暮らしの物価がどう変わっているか」を表す指標であり、
同時に、為替・株式・金利など、金融マーケットを動かす「インフレのシグナル」でもあります。
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投資をしている人は「予想と実際の差」に注目
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投資初心者は「CPIが発表される日はマーケットが動く」と覚えるだけでもOK!
「CPIって難しそう…」と思っていた方も、今回の記事で少し見方が変わったのではないでしょうか?
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