こんにちは!わいさんです。


ニュースやSNSでよく見かけるこの言葉:

「金利が上がったことで株価が下落」
「ドル円が急騰、FOMCの利上げ受けて」


一見すると「なんで金利が変わるだけで、株や為替がそんなに動くの?」と思いますよね。

今回は、**金利の変動がなぜ株式市場や為替(ドル円)に影響するのか?**を、初心者向けにやさしく、かつ実務的に解説します!




✅ 金利とはそもそも何?


「金利」とは、お金を借りたときに支払う“レンタル料”のこと。
個人にとっては住宅ローンやカードローン、企業にとっては銀行からの融資のコストです。


中央銀行が動かす「政策金利」とは?

日本では日本銀行(=日銀)、アメリカではFRB(連邦準備制度理事会)が、
**「政策金利」**と呼ばれる基準金利を調整しています。


この金利が変わると、経済活動・企業収益・投資家心理に大きな影響を及ぼすのです。



💹 金利が株式市場に与える影響

▶ 金利が「上がる」とどうなる?

影響ポイント 結果
企業の借入コストが増える 利益が減り、株価の下押し要因に
消費者のローン返済が増える 消費が減少し、企業の売上にも悪影響
銀行預金の利回りが上がる 株式投資の魅力が相対的に低下する

つまり、金利上昇=景気のブレーキがかかる=株安になりやすいという構図です。


▶ 逆に金利が「下がる」と?

  • 企業の資金調達コストが下がり、利益が出やすくなる

  • 家計の負担も減り、消費が活性化

  • 預金では増えにくいため、資金が株式市場に流れやすくなる


👉 結果として、金利低下=株高要因となります。








💱 金利が為替(ドル円)に与える影響


為替相場では、「通貨間の金利差(≒利回り差)」が非常に重要な材料になります。


▶ 金利が上がる国の通貨は買われやすい

なぜなら、高い金利を得られる通貨を持っていた方が得だからです。

たとえば:


  • アメリカが利上げ → ドルの金利が上がる

  • 日本がゼロ金利のまま → 円との金利差が拡大


👉 投資家は「円を売ってドルを買う(=ドル高・円安)」という動きをとります。


▶ 実際の例:FOMCとドル円


FOMC(米国の金利を決める会合)で利上げが発表された瞬間に、
ドル円が1円以上急上昇するケースも珍しくありません。

逆に、「予想よりも金利が据え置き・利下げ」となれば、
ドル安・円高の流れになりやすいのです。



📈 金利・株価・為替の三角関係(まとめ図解)

カテゴリ  

影響ポイント 結果
 金利上昇    企業コスト増加    株価下落  
 金利上昇  通貨利回り増加  為替高
 金利下落  企業収益増加  株価上昇
 金利下落  通貨利回り減少  為替安



💡 例で理解!2022〜2023年の相場と金利


FRBが2022年〜2023年にかけて**急速な利上げ(計5%以上)**を行ったことで、

  • 米株は一時的に下落(特にハイテク株)

  • ドル円は一時150円超えの歴史的円安水準に

  • 債券は価格が下がり、利回りが上昇


✅ まとめ|金利はすべてのマーケットの“軸”

金利の変化は、投資家の心理だけでなく、
企業の収益や消費者の行動、そして通貨の価値にまで影響する超重要な指標です。


  • 株価に影響 → 「企業の利益」や「投資家の選好」が変わる

  • 為替に影響 → 「金利差」で資金の流れが変わる


これを理解すれば、ニュースや経済指標の見方がまるで変わります。


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