おはようございます
暑すぎず寒すぎず、良い気候の5月ですが、今週末辺りから、東京は最高気温が28℃を越える日が続くようです
まだ先のことですが、北海道以外は梅雨の季節もありますし、ジメジメの季節の前に、爽やかな風を堪能しておきたい
少し落ち着いたので、今日は私の父のことを話したいと思います
ちょっと前になりますが、父が他界しました。86歳でした。
突然と言えば突然ですし、晩年の状態を考えると、老衰と言うことになるかと思います。
70代後半で、認知機能に異常が見られ、医師からは、その時点から10年と言われました。
少しずつ少しずつ、普段の生活がままならなくなり、自分が自分でなくなっていくような感覚は、耐え難かったのではないかと思います。
それでも『超』がつくほどのポジティブシンキングだった父は、私の前ではいつもニコニコしていて、その強がりが私には儚く見え、帰りの車を運転しながら、涙が止まらなかったことを思い出します。
つい、大丈夫?と聞いてしまいます。
『お父さん、大丈夫?』
すると父はニコニコして
『ダメー』
と笑うのです
ダメと言っても大丈夫と言っても、今の状況を受け入れるしかないのだから、受け入れよう。
そうやって父は晩年、生きていた気がします。
仕事人間で、絵に描いたような昭和の男でしたので、厳格さは相当でした。
でも、自由人でもあるので、私が14歳でデビューするときは、意外にも反対はありませんでした。
いくつかの約束事を守れば、自分の人生だから自分で決めてやりなさい。
そう言われたことを記憶しています。
デビュー後、地元神奈川を離れて、高校進学のタイミングで東京に上京した際、不動産業を営む父が、私にプレゼントしたものは、なんと、
ロープでした。
バスローブではなくて、
ロープですよ。
これです
他にも1人暮らしで必要な物は揃えてくれましたが、災害時にロープがあれば、なんとかなると言われました
ベランダに出て、ロープの結び方や足をどこにどうかけるかのシュミレーション、そして災害時の心得などを叩き込まれました
ハンマーや釘抜きなどの工具もプレゼントしてくれました。
このプラスドライバーは、40年前に父が私にプレゼントしてくれたものです。
ロープは度重なる引越しで、どこかにいきましたけどね
そんなこんなで、父が私に教え込んだ『自助力』は、大人になってからも地味にあらゆるところで発揮されています
棚が壊れたとか、テレビがうつらないとか、床に穴が開いてるとか(笑)
そういう類のアクシデントには、子供たちは母を呼びます。
そして母は、工具一式と共にまるで修理業者さんのごとく登場するのです(笑)
浴室の扉をニッチごと取り替えたり、電化製品の基盤を取り替えたりもします。
自慢ではありませんが、今となっては、厳しい父が教えてくれたことが役に立っています
世の中に無駄なことは何もない。
まさにその通りですね。
話があちこち飛びました
人は生まれて来る時に、親は選べないと言います。
しかし実は生まれる前に、このお父さんとお母さんの元に生まれるのだと、予め決めて来ていると私は信じています。
この人生でどういう経験がしたいのか、どういう学びを得たいのかで、魂が自ら選んで来ていると思っています
それは、親もきっと同じかもしれません。
だからこそ、その絆はかけがえのないもので、どんな試練や困難も、乗り越えられるのでしょうね。
そう言う観点で言うと、
私を娘に選んでくれて、ありがとう。
父にはそう伝えたいと思います。
皆様も無理をしすぎずに、素敵な1日をお過ごし下さいね🎵
いつもありがとう
SAYURI