歳月不待人 

歳月人を待たず さいげつひとをまたず

 

時間はあっという間に過ぎ去ってしまい、人の都合などかかわりないものだということ。 年月は、無情に過ぎて行き待ってはくれない、あとで悔やんでも遅い。という意味で、どちらかと言えば「だから今勉強しなさい」なんてニュアンスで、厳しい忠告と受け取っていました。

 

 

しか~し、数年前にあらためてこの文言の意味を調べてみようとまず元の詩からいろいろな訳を探してみました。

 

すると

 

人生無根蒂 (人生は根蒂無く)
飄如陌上塵 (飄として陌上の塵の如し)
分散逐風轉 (分散し風を追って転じ)
此已非常身 (此れ已に常の身に非ず)
 

落地爲兄弟 (地に落ちて兄弟と為る)
何必骨肉親 (何ぞ必ずしも骨肉の親のみならん)
得歡當作樂 (歓を得ては当に楽しみを作すべし)
斗酒聚比鄰 (斗酒 比隣(ひりん)を聚(あつ)む)
 

盛年不重來 (盛年 重ねて来たらず)
一日難再晨 (一日 再び晨(あした)なり難し)
及時當勉勵 (時に及んで当に勉励すべし)
歳月不待人 (歳月 人を待たず)

 

勉励(べんれい)本来は一生懸命に努力するの意ですがここではお酒を吞むのに一生懸命になれと言っているのだそうです。

 

人生には木の根や果実のヘタのような、しっかりした拠り所が無い。
まるであてもなく舞い上がる路上の塵のようなものだ。
風のまにまに吹き散らされて、もとの身を保つこともおぼつかない。
そんな人生だ。みんな兄弟のようなもの。

骨肉にのみこだわる必要はないのだ。
嬉しい時は大いに楽しみ騒ごう。
酒をたっぷり用意して、近所の仲間と飲みまくるのだ。
血気盛んな時期は、二度とは戻ってこないのだぞ。
一日に二度目の朝はないのだ。
楽しめる時はトコトン楽しもう。
歳月は人を待ってはくれないのだから。

 

な~んだ、遊びなはれ遊びなはれ なんですね飛び出すハート

 

この詩の作者は陶淵明(とうえんめい)

「帰去来辞」の「帰りなんいざ、田園将 (まさ) に蕪 (あ) れんとす、胡 (なん) ぞ帰らざる」でも有名です。

下矢印

 

 

 

 

 

よしよしせいぜいお茶して遊びましょう

炉の運び点前です

薄茶では水指から運び出して点前が始まります

 

 

水指は紅雲庵好曲朱塗

薄茶器は老松

茶杓は銘「歳暮」淡斎自作

茶盌は柴山利彌作 ブダガヤの土を以て

 

 

花入はVatican土産ローマングラス長頸瓶

香合は飼葉桶 このあたりはChristmas仕様でクリスマスツリー

 

 

 

 

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